サングラバレーとチトクルへの写真旅
ソロバイクでスピティ谷へ向かう途中、インド最後の街と呼ばれるチトクルに立ち寄りました。ここは仏教徒が多く暮らす美しい集落です。シムラ‑カザのルートから約40km外れた場所ですが、絶対に外せないスポットとして旅程に組み込みました。
旅の途中、チャイルからシムラへ向かうバイク乗りが『チトクルは必見だ。サングラバレーの景色は息を呑むほど美しいし、ブロガーなら写真撮影が楽しいはずだ』と熱く語ってくれました。その言葉に背中を押され、ロイヤルエンフィールド350クラシックで向かいました。
カーチャムから約40km北に位置するチトクルは、全長約20kmにわたるサングラバレーの一部です。ヒマラヤで見た中でも最も壮大な景観のひとつと言えるでしょう。
雪に覆われた山々に囲まれ、キンナー・カイラシュの壮麗な姿が目の前に広がります。
チトクルの写真

チトクルからは左手にサングラバレー、右手に高く聳えるバスパバレーが望めます。細い橋が二つの谷をつなぎ、真ん中をバスパ川がキラキラと流れています。
スピティ谷へのロードトリップ中にキャンプを計画しているなら、チトクルでもキャンプを楽しめます。選べるキャンプ場が多数あります。
最も快適なアクセスは、デリーから自家用車やバイクで自走することです。道路は整備されており、走りながら見る景色は息を呑むほどです。
サングラからチトクルへのドライブは、川渡り、松林、変わりゆく空模様がフォトグラファーにとって最高の撮影ポイントです。


チトクルの住宅はそれぞれ個性的で、どれも魅力的です。

さらにカムル要塞(800年の歴史)と、そこにあるカマクシー・デヴィ寺院があります。
500年の歴史を持つマティ寺院には釈迦仏像や輪廻の輪、四方の王が門の両側に配置されており、必見です。
チトクルはキンナー・カイラシュの巡礼路の最終地点とされ、巡礼者はここで最後の祈りを捧げます。唯一の非仏教系の女神が祀られている場所でもあります。
マティ寺院の写真は、チトクルで撮れるベストショットのひとつです。


自然が作り出す独特の空間と、日常が交錯するチトクル。訪れた際は、男性は外で働き、女性は家庭を守る姿が見られました。

子どもたちは街角で元気に遊び、時間がゆっくり流れます。

インド最後の町チトクルは、トラウト養殖やサフラン農園もあり、十月に訪れた私は地元産のリンゴを味わい、雲が作り出す光景や若者の笑顔に心奪われました。
写真撮影だけでなく、ここには滞在先や食事も充実しています。

宿泊はゲストハウスやホームステイが多数あり、チベット料理を中心に、パンジャブやグジャラートの料理も楽しめます。
- 自家用車やバイクでの移動がベストです。シムラからチトクルまでのドライブは絶景が続き、バイク好きには最高の冒険路です。
- 自走が難しい場合はバス利用も可。ただしデリーからチトクルまで約20時間かかります。HRTCバスが比較的便利です。
- ルート例:①デリー→チャンディーガル→チャンギラート→カーチャム→チトクル、②デリー→カーチャム→チトクル、③デリー→シムラ→チトクル。
- 宿泊はホームステイやゲストハウスが経済的でおすすめです。
- キャンプ場はグランピングが中心で料金はやや高めです。
- 女性のソロ旅行でも安全に過ごせる町です。
- 標高は約3,500mで一年中寒冷です。ウール製の衣類とレインジャケットは必携。
- ATMはチトクルになく、最後のATMはサングラ村です。十分な現金を持参してください。
- 通信はAirtelとJioが最も安定し、Vodafoneは断続的です。
- 小さな町のため買い物は限られます。医薬品や日用品は事前に準備しておくと安心です。




