ローテンブルク・オプ・デア・タウバー再訪記
私は再訪を好むタイプではありません。世界には見るべき場所がたくさんあり、同じ場所に戻るのは時間の無駄に思えるからです。しかし、例外も存在します。その例外のひとつが、ドイツ・バイエルン州にあるローテンブルク・オプ・デア・タウバーです。
1 年も経たないうちに、バイエルンをバックパックで旅した際に初めてローテンブルクを訪れました。同時にドイツのロマンティック街道(Romantic Road)を知り、ミュンヘンやフランクフルト、ベルリンといった有名都市だけでなく、ドイツにもこんなに美しい場所があることに感動しました。
アウクスブルクやノルトリンゲンといった小さなドイツの街は、バックパッカー文化が根付いていないため宿泊費が高めです。訪れる観光客はハネムーン客や予算に余裕のある家族が中心ですが、こうした中世の町が持つ本物のヨーロッパ古風の魅力は無視できません。その価値に対して少し余分に払う覚悟はあります。
今回、初めてヨーロッパでレンタカーを借り、ロマンティック街道をドライブする計画を立てた際、観光客が集中しがちな大都市を避ける目的でローテンブルクは自然な選択肢となりました。
初めてのローテンブルク訪問
初訪時、駅からタクシーで約5分の距離を走るだけで、町の美しさに心を奪われました。修復された建物や完全に残る中世の城壁は、まるで時間が止まったかのようです。
第二次世界大戦で激しく空襲を受けたにもかかわらず、城壁は今もなお残っており、旧市街は完全に囲まれた状態です。まさに中世の姿が保たれています。
城壁内に入ると、アスファルト道路は石畳に変わり、最新型のアウディやメルセデスが行き交う光景が広がります。半木造の家屋に現代的なインテリアが融合し、古さと新しさが絶妙に混ざり合う魅力があります。
城壁の外側には広がるアルプスのパノラマがあり、まるで絵本のような背景が旅行の思い出を彩ります。
少しだけ歴史紹介
中世の頃、ローテンブルクは自由帝国都市として栄え、人口は6千人以上に達し、ドイツで二番目に大きな都市でした。
しかし、30年戦争の影響で経済は崩壊し、繁栄は失われました。帝国の特権はさらに150年保たれましたが、1802年にようやく失われました。
1873年に鉄道が敷設されてからは徐々に復興し、第二次世界大戦の空襲で旧市街の約45%が破壊されましたが、その後の復元作業により現在の姿が取り戻されています。
戦後の復興はローテンブルクの最大の成功と言えるでしょう。現在では、ドイツで最も保存状態の良い中世の城壁都市として世界的に知られています。
ローテンブルクを訪れるべき理由
ローテンブルクは私のドイツでの一番好きな場所です。インスタ映えする街並みを散策すれば、きっとあなたも同じように魅了されるはずです。美しさだけでなく、訪れる価値は多岐にわたります。
ミュンヘン、フランクフルト、シュトゥットガルトのほぼ中心に位置し、電車や車で日帰り旅行が可能です。ただし、ロマンチックな石畳の通りをゆっくり歩くには最低でも半日以上は確保したいでしょう。
交通の便が良いだけでなく、ドイツ全土で最も保存状態の良い中世建築が数多く残っています。14世紀の城壁、歴史的なマーケットスクエア、そして中世の犯罪と罰を展示するミュージアムなど、見どころは尽きません。
インスタ映えする写真を撮りたいなら、ここ以上の場所はドイツ国内に存在しません。
役立つヒント
訪問を計画するなら、できるだけ早い時間に入ることをおすすめします。ローテンブルクは観光客がすぐに増え、混雑が激しくなるのが唯一の欠点です。特に中国の大規模ツアーグループが多く見られるため、朝の旧市街(Altstadt)をゆっくり散策し、その後は小道に迷い込むように時間を過ごすと良いでしょう。




