イギリスが2019年に注目された理由:偉大な歴史と文化の足跡
イギリスは王宮や大聖堂、世界遺産の史跡が至る所に点在し、訪れる人々を魅了します。2019年は特に、ヴィクトリア女王の誕生日200周年やビートルズの名盤『Abbey Road』発売50周年、ロマン派詩人たちの足跡など、数々の記念すべき出来事が重なった年です。各地で開催される展覧会やイベント、ツアーは、歴史と直接触れ合う絶好のチャンスを提供しています。
下記のアイコンから興味のあるテーマを選び、1819年や1969年など、転換点となった年代へと旅を計画してみてください。
なお、かつてはヴィクトリア時代の豪華客船が象徴的でしたが、2019年はロサンゼルスやピッツバーグ、フェニックス、サウスカロライナ州チャールストンなど米国主要都市からの直行便が多数就航。往復航空運賃は国内線と同等かそれ以下になることもあり、円高・ドル高の今こそ予算を有効活用できる絶好のタイミングです。
ヴィクトリア女王の遺産をたどる
ヴィクトリア女王は1819年5月24日生まれ。彼女の統治下で大英帝国は全盛期を迎え、ロンドン地下鉄や近代テニス(ウィンブルドン)の誕生など、数多くの近代的発明が実現しました。

ロンドンの老舗デパート Fortnum & Mason では、ヴィクトリア女王が好んだチョコレートスポンジケーキを味わえます。女王の生家である Kensington Palace(ウィリアム王子・ハリー王子の居住地)や、ヴィクトリアの幼少期を紹介する展示 Victoria: A Royal Childhood(5月24日オープン)も見逃せません。
Victoria & Albert Museum では、アルバート王子から贈られたサファイアとダイヤの王冠が常設展示。Buckingham Palaceの夏季オープンでは、ヴィクトリアの誕生日をテーマにしたステートルームが公開されます。

ドラマ『ダウントン・アビー』のロケ地としても有名なヨークシャーでは、Harewood House(バッキンガム宮殿役)や Castle Howard(ケンジントン宮殿役)を巡るツアーが人気です。さらに、ヴィクトリアが訪れた Manchester の Peel Park にある銅像や、Manchester Royal Exchange に刻まれた紋章も見どころです。
ビートルズの足跡を辿る
2019年は、ビートルズの名盤『Abbey Road』発売50周年と、同年1月にApple Corps本部で行われた最後の屋上コンサート50周年を同時に迎えました。当時の様子は、現在はAbercrombie & Fitchの子供服店となっている屋上で確認できます(店内にはビートルズの写真やポール・マッカートニー署名のギターが展示)。
ロンドンの Abbey Road 交差点は、世界的に有名なフォトスポット。続いて、ほぼ全アルバムが録音された Abbey Road Studios へ足を運びましょう。

ビートルズの故郷リバプールでは、Penny Laneや、2019年夏に一般公開された Strawberry Field(入場料は地元の青少年支援に使用)を散策。キャバン・クラブで開催される「Magical Mystery Tour」や、国立信託団体が運営するジョン・レノンとポール・マッカートニーの幼少期の家(20 Forthlin Road、251 Menlove Avenue)へのツアーもおすすめです。St Peter’s Church では、ポールがジョンと出会ったエピソードを知ることができます。
リバプールはユネスコの「音楽都市」かつ世界遺産に登録されており、港湾の歴史が生んだ独自の音楽シーンは今も活気に満ちています。

リバプール近郊のローマ時代に創建された Chester(イングランド・オリジナルズ・シティ)も見逃せません。13世紀に遡る Chester Rows のショッピングや、デュー川沿いの散策で、ビートルズの楽曲『Nowhere Man』のインスピレーションとなったとされるコテージを訪れることができます。
ロマン派詩人の風景を巡る
ウィリアム・ワーズワースやジョン・キーツといったロマン派詩人は、イングランドの自然に深い愛着を抱きました。2024年は、国立公園法成立70周年でもあります。
全長260マイルの Pennine Way(ペニン山脈横断の長距離ハイキングコース)や、ユネスコ世界遺産に登録された 84マイルの Hadrian’s Wall Path(ローマ時代の城壁とパブ、博物館を巡るルート)で、詩人たちが歩いた景色を体感できます。

ワーズワースが愛した Vale of Grasmere(「最も美しい場所」)では、リダル邸からグラスミアまでの6マイルの散策路が整備されています。サマセットの Coleridge Nature Walk(4マイル)では、1798年に訪れたコールリッジの足跡を辿り、コールリッジ・コテージで「詩人のランチ」を楽しめます。
ウィンストン・チャーチルを偲ぶ
チャーチルとフランクリン・D・ルーズベルトは、1944年6月6日のノルマンディ上陸作戦(D‑Day)をこの地で計画しました。作戦に使用された125百万枚の地図が示すように、戦略の規模は壮大です。
ロンドンの Churchill War Rooms(帝国戦争博物館系列)では、作戦75周年を記念した特別展示が開催中です。また、イングランド西部の観光ルート Great West Way に沿って、チャーチルの生誕地である Blenheim Palace(新展示と記念庭園あり)を訪れることができます。

ブリストル大学では、1929年から1965年までチャーチルが学長を務めました。近くの Clifton College では、D‑Day当日に48星の米国旗が掲げられた記念式典が行われました。

コーンウォールの Mount Edgcumbe では、米軍への感謝を込めた記念碑が設置されています。ロンドンでは、James J. Fox でチャーチルが愛用したロメオ・イ・ジュリエッタの葉巻や関連グッズを購入できます。
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