ウガンダ・ブウィンディ国立公園で出会う山ゴリラの魅力
ウガンダの豊かな自然と野生動物
ウガンダは北から南まで多様な国立公園が点在し、チンパンジーは雪を冠したルウェンゾリ山脈の麓で遊び、象はマーチソン滝国立公園の壮大な滝で水を飲み、ライオンとウガンダ・コブ(野生のシカ)はエリザベス女王国立公園のサバンナを悠々と歩きます。
ブウィンディ・インペネトラブル国立公園と山ゴリラ
国の南西部に位置するブウィンディ・インペネトラブル国立公園は、世界に残る野生山ゴリラの約半数が生息する唯一の場所です。手つかずに近いが減少の危機にあるこの森林をトレッキングし、ゴリラが餌を探し、休息し、仲間同士で交流する様子を観察できます。
保護への取り組みと観光政策
ウガンダは2012年10月に独立50周年を迎え、環境保護を国家戦略の柱に据えました。密猟防止パトロールの強化や、観光収益を直接地域コミュニティに還元する収益分配制度を導入し、保全活動を後押ししています。
ゴリラ・トレッキング許可制度
ウガンダ野生動物局は、1日あたり最大72件のトレッキング許可証しか発行しません。許可は認定サファリオペレーターを通じてのみ予約可能です。2023年6月からは、1人あたりの料金を500ドルから750ドルへと引き上げ、ルワンダと同様の価格設定を採用しました。この変更は、過度な人間とゴリラの接触を抑え、農地拡大や密猟からの防御資金に充てることを目的としています。
健康リスクと接触距離の徹底
ゴリラは人間とDNAの98%を共有し、風邪などの人間由来の病原体に極めて弱いです。たった一度の風邪が群れ全体に壊滅的な影響を与える可能性があります。そのため、訪問者はゴリラから最低7メートル離れ、1時間以内の観察に限定し、 habituated(慣れた)3つの家族のうち1つだけと接触します。
保全成果と今後の見通し
これらの対策により、絶滅危惧種である山ゴリラの将来は明るくなっています。過去の伐採と密猟の影響で激減したブウィンディのゴリラ個体数は、現在約340頭で安定し、ゆっくりと増加傾向にあります。
トレッキングの実情と体験
山ゴリラ・トレッキングは体力が要求され、密林を10時間近く歩くこともあります。ガイドは急な斜面や川を乗り越え、棘の生い茂る道をマチェテで切り開きます。まさに実際の「ターザン」冒険のように、巨大な樹木とつるが織りなす緑のトンネルを進む感覚です。
安全ブリーフィングと家族の選択
トレッキングは早朝の安全説明から始まります。森の331平方キロメートルの中で、ゴリラの位置は毎回変わるため、ムバレ、ハビニャンジャ、ルシェグラのいずれかの家族を追跡します。最も大きいルシェグラ家族は12頭で、世界最大級のシルバーバック「ムィリマ」(体重約200kg)を中心に、カルンギ、ニャムンワ、キバンデ、ニャンパジ、ルテラナ、カレンベジ、ブジンザ、そして独特の模様で名付けられた子どもたちがいます。
出会いの瞬間
彼らのたくましい体格は圧倒的ですが、目は警戒心と恥ずかしさを映し出しています。泥だらけの巨大な足跡や、折れた竹のかじり跡が森の中に残されています。遭遇は、葉がざわめき枝が折れる音と共に突然現れる瞬間です。シルバーバックがゆっくりと近づくと、湿った空気の中で胸が高鳴る感動が味わえます。




