人混みの少ないタンザニアの魅力
人混みの少ないタンザニア
セレンゲティ国立公園やンゴロンゴロ・クレーターなど、タンザニアはアフリカ屈指のサファリ地として知られています。しかし、野生動物観察だけが魅力ではありません。遠く離れたキトロ国立公園の花咲く谷や、キルワ・キシワニの壮大な遺跡、マフィア諸島の色鮮やかな海、ビクトリア湖のルボンド島国立公園、そして歴史ある交易拠点パンガニなど、混雑しない本物の体験が待っています。
キトロ国立公園
タンザニア南西部の高原に位置するキトロ国立公園は、花の楽園です。400種以上のランをはじめ、アイリスやアロエ、ゼラニウムなどが咲き乱れ、特に12月から4月の雨期が見頃です。6月から9月でも青紫色の丘陵に野草が広がります。標高2,600mのキトロ高原へは、西へ90km離れたムベヤが拠点となり、車でアクセスできます。徒歩での探索が基本で、食料やテント、コンパスやGPSなどのナビゲーション機器を自前で用意してください。
キルワ・キシワニ
ダーエスサラームから約300km南に位置する小さな島、キルワ・キシワニはかつてスルタン国の中心で、ジンバブエのショナ王国や金鉱山、ペルシャ、インド、中国と交易していました。ドウ船で渡り、12世紀から19世紀にかけて築かれたスワヒリ遺跡群を散策できます。特に15世紀に建てられた「大モスク」は東アフリカ最大級で、柱やアーチが復元されています。島内に宿泊施設はなく、隣接する本土キルワ・マソコのホテルやバスでダーエスサラーム、マフィア諸島へ移動します。
マフィア諸島
静かで手付かずのマフィア諸島は、スワヒリ海岸の魅力が凝縮された場所です。マフィア島本土ではヤシの木が並ぶ砂浜を散策し、19世紀の遺跡が残るチョレ島や、エコロッジ「チョレ・ムジニ・ロッジ」も訪れます。船でジボンド島や緑豊かなジュアニ島へ向かえば、鳥類やウミガメの産卵地を観察できます。透明な海と白い砂のマングェ砂州でシュノーケリングも楽しめます。ダーエスサラームまたはキルワから20分の小型機でアクセスし、チョレ湾を望むウテンドの高級ロッジに宿泊すれば、ドウで各島への日帰りツアーが便利です。
ルボンド島国立公園
ビクトリア湖の南西端に位置するルボンド島は、タンザニアで最も静かで訪問者が少ない保護区です。魚鷲が空を舞い、シラサギやコウノトリが浅瀬を巡ります。湿地のリードにはサラツカが潜み、波が砂浜に優しく打ち寄せます。鳥観察や散策、カバやワニの観察が日常で、夜は星空の下で虫の合唱が響きます。ブコバやムワンザから船や車で半日、ムワンザからのチャーターで迅速にアクセスできます。宿泊はルボンド島キャンプやパークコテージが利用可能です。
パンガニ
現在は静かな漁村ですが、19世紀にはタンガニーカ湖からのキャラバンの終着点、タンジル川とインド洋を結ぶ奴隷・象牙貿易の重要港として栄えました。ドイツ植民地時代の建築やインド系商人の住宅が川沿いに残り、過去を語ります。周辺には美しいビーチが広がり、ザンジバルが海峡越しに見え、短時間で飛行機やフェリーで訪れられます。南へ2時間でサアダニ国立公園、北へはトンゴニ遺跡があり、14〜15世紀のシラジ・柱墓が東アフリカ屈指の美しさです。




