許可証が不要な格安自然体験:ボルネオ・サバの秘境ガイド
はじめに
ボルネオ島北部に位置するサバ州は、手つかずの熱帯雨林、山岳、湿地、谷など、世界でも屈指の自然環境が広がっています。しかし、保護区へ入るには許可証が必要で、官公庁と民間事業者が入り口を管理しているため、費用が高くなることがしばしばです。
費用を抑える方法
公的機関と民間が提携したツアーは便利ですが、予約が必須で価格が割高です。そこで、現地の知識を活かした自助旅行で、より安価にサバの自然を満喫する方法をご紹介します。
タビン野生動物保護区(Tabin Wildlife Reserve)
ラハットゥから車で約48kmの場所にあるタビン保護区は、近隣の高級保護区ダヌムバレーに比べて格安です。敷地は約122,000ヘクタールに及び、二次林が広がり、バードウォッチャーを魅了する鳥類や、ボルネオゾウ、スマトラサイ、野生牛(テンバダウ)といった大型哺乳類が生息しています。救助されたオランウータンも放されたことがあり、樹冠には多くの霊長類が見られます。
保護区内唯一の宿泊施設はタビン・ワイルドライフ・リゾートです。ジャングルバンガローやコテージがあり、3日間のパッケージは約504リンギット(食事・飲料・ゲームドライブ込み)で利用できます。ただし、密林のため野生動物の目撃は保証できません。
キナバタン川クルーズ
さらにコストを抑えたいなら、ビリットまたはスクァウから出発するキナバタン川のクルーズがおすすめです。川岸のロッジは1泊150リンギット程度で、ボートツアーが含まれます。パーム油プランテーションが開拓されたエリアでは、川辺に野生動物が集中しています。
また、地元のホームステイは1泊40リンギット+船旅60リンギットで、家族と暮らすような体験ができます。プライバシーは制限されますが、文化に触れられる貴重な機会です。
キナバル山(Mount Kinabalu)への挑戦
標高4,095mのキナバル山はサバのシンボル的存在ですが、宿泊施設はステラ・ハーバーリゾートが独占しており、料金は300リンギット以上と高額です。費用を抑えるなら、1日で登頂・下山するハードなコースを選び、入山料とガイド料を合わせて約135リンギットで挑戦できます。特別な登山装備は不要で、主にハイキングと軽い岩場のスクラミングで済みます。
入山口付近のトレイルは、アルパイン植物や高山動物を観察できる散策路が整備されており、入場料は15リンギットです。コタキナバルとサンダカン間のバスはこの入口を通過し、運賃は約15リンギットで利用できます。
マリャウ盆地(Maliau Basin)への自助訪問
第二次世界大戦中に発見された「失われた世界」マリャウ盆地は、絶壁に囲まれた原生林が広がる秘境です。ツアーパッケージは数千リンギットかかりますが、車をレンタルし、コタキナバルのGoGo Sabahへ直接問い合わせれば、宿泊はドミトリ、レンジャー費用込みで約1,000リンギットと半額以下で訪れることが可能です。広大で手つかずの自然は、野生動物の出会いは稀でも、原始的な美しさが魅力です。




