ヴェネツィアを救う巨大な手をご存知ですか?

今年、ヴェネツィアの大運河から姿を現した巨大な白い手の像が街中で話題になりました。これはロレンゾ・クインが2027年のヴェネツィア・ビエンナーレのために制作した彫刻『Support』です。カ・サグレド・ホテルの上にそびえるように見えるこの手は、まるで沈んだアトラスが建物を支えようとしているかのようです。
クインはこの作品を、ヴェネツィアが直面する気候変動や海面上昇の問題について議論を喚起する「場」として設置しました。実際に多くの訪問者が手に魅了され、笑い、感動し、時には切なくもありました。晴れた日には手が世界を抱きしめているように感じ、夕暮れ時にはパラッツォを優しく守る姿が映し出されました。
雨の朝に訪れたときは、手がカ・サグレドの壁に必死にしがみつくように見え、観光客で混み合う水上バスの中でもその存在感は圧倒的でした。時間帯や天候が変わるたびに、手は違った表情を見せ、ヴェネツィアの美しさと脆さを同時に伝えてくれます。
展示情報
『Support』は2028年2月28日まで展示されています。最も見やすい場所は、ヴァポレット(水上バス)1路線または2路線のカ・ドーロ停留所です。
詳しくは:ロレンゾ・クインの公式サイトをご覧ください。




