クールなエアストリームとドライブインシアターがあれば、グランピングは必要ない?
Yonder Escalante の誕生
父と息子の旅行は、釣りやゴルフ、景色を眺めながらビールを楽しむだけで終わることが多い。しかし、ジェームズとチャールズ・テートは違った。アメリカ西部を巡り、二人で宿泊リトリートを開くという生涯の夢を実現すべく、根を下ろす土地を探し続けた。偉大なロードトリップへの憧れとノスタルジーを胸に、ユタ州の砂漠で、遠くても都会的な旅行者に魅力的な場所を求めた。
そんな時、グランド・エスカランテ国立公園南部に放置されたドライブイン映画館とRVパーク、そして20エーカーの広大な開放空間を発見。即座に購入を決断し、ROY Hospitality Design Studio にデザインを依頼した。その結果、Yonder Escalante が誕生した。
新しいホスピタリティの形
「国立公園の宿泊市場にはホスピタリティが不足しています」と、Yonder のCEO であり ROY の創業者ハンナ・コリンズは語る。「非常に田舎の環境で、全く新しいタイプのホスピタリティを提供できることに興奮しています」。
宿泊施設の特徴
チームは10台のヴィンテージ・エアストリーム・トレーラーを搬入し、現地でミッドセンチュリー風に改装。ハードウッドフロア、フルサイズベッド、個性的なインテリアを備える。さらに、カナダ製のAフレームキャビン22室は、露出したバーチ材の骨組みと巨大ガラス壁を採用し、広々とした寝室とリビングエリアから砂漠の絶景を堪能できる。レトロな西部風レザー家具、デイベッド、ミニ冷蔵庫、プライベートパティオも完備。
自分のRVを持ち込むゲスト向けに、67か所の引込サイトを用意。各サイトには焚き火台と屋外レインシャワー付きのプライベートバスハウスがある。
「この施設はホテルとキャンプのバランスが絶妙です」とジェームズ・テートは語り、決して『グランピング』とは呼びたくないと付け加える。
コミュニティハブと周辺アクティビティ
8,000平方フィートの屋内外クラブハウスが施設の中心に位置し、低めのソファでくつろぎながら読書やカードゲーム、レコードプレーヤーで流れるヴィンテージ音楽を楽しめる。もちろん高速Wi‑Fi も完備。隣接するジェネラルストアではコーヒー、バッチドカクテル、ピクニック用のテイクアウト商品を販売している。
ブライス・キャニオンまでは車で45分。人が少ないグランド・エスカランテ国立公園に囲まれ、赤い岩のフードゥーやスロットキャニオン、全長55マイルの『ホール・イン・ザ・ロック・ロード』でのオフロード体験がすぐ近くにある。
夜の楽しみ方
国立公園の多くの宿泊施設では、夜はスモアで締めくくるが、Yonder ではそれだけでは終わらない。40フィートのプールとジェットバスでハイキング後の疲れを癒し、夕焼けの下でリラックスできる。
夕食は、ジェネラルストアで購入できるミールキット(フランクステーキやロースト野菜など)を焚き火で調理。木曜から日曜までは、ドライブインでクラシック映画やスパゲッティ・ウェスタンを上映。50年代・60年代のクラシックカーが駐車し、ゲストは自由に乗り降りできる。近くのエアストリームが売店となり、ポップコーンやミルクダッズ、レッドホットなどの懐かしいお菓子を提供する。
今後のイベントと展望
今年の夏、Yonder Escalante ではライブミュージックやアートコラボ、ダークスカイ体験、ガイドハイク、レザーブランディングワークショップが開催予定。父子で築いたこのブランドは、カリフォルニア州グローベランドにヨセミテ国立公園向けの拠点をすでに建設中で、2022年オープンを目指している。




