アマゾン川での125日間の旅
旅のはじまりと目的
出発前、親しい友人に『なぜこの旅をするのか』と尋ねられた。真摯な答えを探すほど頭は真っ白になった。人生と全財産をかける大きな決断だから、軽い言い訳はできなかった。私たちは慈善目的の資金集めのためにこの旅をしているわけではなく、トップに掲げることもしたくなかった。10年前に初めてブラジルを訪れてから、ブラジルへの愛は深まるばかりだが、具体的な理由はすぐには言えなかった。何が私たちを突き動かし、疲れや孤独の瞬間でも前に進ませてくれるのか…最大の旅は‘自分の内側’にあると、時間が経つにつれて少しずつ真実が見えてくるはずだ。
125日目:サンタレンに到着
ジャングル用のシャツとハイテク速乾パンツは、熱帯のカビの緑の斑点で染まり、まるで小さな水玉が大きなブロブへと変わっていく。2300kmのカヌー漕ぎで肩が裂けたシャツもある。先週、私たちはアマゾンの街サンタレンに到着し、航海開始から125日が経過した。カビや裂け目が増すほど、ブラジル地図上の線は伸び続けている。
計画と現在地
何度も地図を見て夢を描き、計画を練ってきた時間が、ついに現実となった。今、私たちは計画通りの場所に身を置き、生活を変えるつもりは全くない。毎日現在地をプロットしながら、ウルグアイ国境まであと少なくとも1年はかかることに驚きと興奮を覚える。
日々の挑戦と決断
足元が崩れ落ち、失敗を長く悔やむような瞬間もあったが、私たちはそれらを乗り越えて漕ぎ続けてきた。二人だけの旅は、意思決定が頻繁に必要になる。議論する時間はないので、一方が退いて相手を裁かないように心がける。緊迫した場面で『言ってただろう』という言葉は、すべてを台無しにしかねない。『じゃんけん』でささいな争い—例えばハンモックの場所争い—は解決できるが、重要な決断には使えない。
人々との出会い
私たちの‘人力’は、ブラジル北部のガイアナ国境近くの奥深いジャングルから、リオ・マウ、リオ・タクツ、リオ・ブランコ、リオ・ネグロといった支流を下り、ついにアマゾン本流へと導いた。これからも体力が続くことを願う。現地のカボクロスやリベリーニョスと呼ばれる人々との出会いは、‘人力’という概念に新たな意味を与えてくれた。彼らの友情、食事、シェルターがなければ、旅は途中で止まっていただろう。時には悪い人にも出会うが、それでも新しい友情のリズムは続いている。
嵐と闇が迫る夜、川岸の柱状の小屋にたどり着くと、私たちの安全は戸口越しにちらりと見つめる見知らぬ人々の理解と親切にかかっていた。もし二人の汚れたグリンゴが怖がられたら、暗闇の中で小さなカヌーを漕ぎ続け、夜の川賊に狙われる危険があった。歓迎されれば、乾いた夜をキャンドルの灯で食事と語らいを交わし、翌朝や数日後に寂しい別れを告げられることもあった。情熱の実やパイナップル、魚、野生の蜂蜜、ファリーニャを積んだ荷物に対して金銭を受け取ることはほとんどなく、ブラジルの精神がそれを証明してくれた。
「Meu Deus! そこまで漕いできたの?」—私たちの冒険の話が扉を開き、川上の生活は思いがけないほど共通点を持っていることに気付かされた。
世界からの支援
人力の優しさはカボクロスだけでなく、ウェブサイトを通じて寄付してくれる世界中の見知らぬ人々からも届く。町でメールをチェックすると、ブルガリアやミクロネシア連邦といった遠い場所からの寄付が届き、胸が熱くなる。
旅の意味とこれから
結局、この人力旅の真の美しさは、スピードではなくゆっくりとした時間と、そこで生まれる出会いの豊かさにある。AからBへできるだけ早く到達し、ドラマや世界記録を追い求めるのではなく、無限の物語が広がる宇宙を探検することが目的だ。まだまだ発見されていない世界があると信じ、少しでも多くの人に感動とインスピレーションを届けられたら嬉しい。




