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野生の島々でのバイクパッキング

序章:嵐の中の山小屋

寝袋を首まで締め、焚き火の暖かさが薄れた頃、足はサイクリングで疲れ切っていたが眠れなかった。満月の銀色の光が窓から差し込み、すぐに雲と雨が戻ってきた。風は壁や屋根の隙間を探すように鳴り響く。1944年、RAFのダコタ機がベン・タライド山に墜落したときも、同様に激しい嵐が吹き荒れていた。生存者は近くの山小屋で眠っていた羊飼いに助けを求め、5人は地元の救助隊に救われた。天候が厳しいこの島々は、自然の厳しさを身に染みて感じさせる。


ムーアとイオナのバイクパッキング

ムーア島とイオナ島を自転車で巡る週末の冒険。小さな島をバイクで一周すれば、2〜3日で大きな達成感が得られる。ムーアはスコットランドの島の中でも見過ごされがちで、アラン島やスカイ島ほどは知られていないが、壮大な玄武岩の柱や轟く滝、暖流で育つヤシの木が魅力だ。

フェリーでの出発

雨の中、装備した自転車と防水装備を身にまといフェリーに乗り込む。天気予報は「聖書的に雨が降り続く」ほどだったが、スコットランドでは悪天候がすぐに過ぎ去ることが多い。デュアート城を背に、船のデッキからはイルカが跳ね、灰色の空が山々にドラマチックな影を落としていた。

トベリーモリーのパブで一息

60km走った後、島北部のトベリーモリーにある古びたパブに入る。雨に濡れた窓の外で自転車は置かれ、暖炉の炎がロウソクのように揺らめく。バーの背後には観光客向けではないウイスキーが並び、漁師や船乗り、ヨークシャー出身の客が談笑していた。白い自転車シューズと英語のアクセントが目立ち、温かい紅茶で南部出身の自分を演出した。

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ハイランド牛とワシの観察

パブを出て山小屋へ向かうと、カラフルな家々が並ぶ港や閉まったウイスキー蒸留所を通り過ぎた。ハイランド牛の群れに出くわし、10頭がじっと見つめる中、子牛が走り去る様子は緊張感とユーモアが混ざった光景だった。さらに谷間では若いワシのペアが空中で激しく争っており、第三のワシが仲間に加わる様子はまるで闇夜のナイトクラブのようだった。

山小屋と航空事故の記念碑

丘の上にある石造りの山小屋に到着。道の分かれ目に置かれた石のモニュメントは大きな航空機のプロペラで飾られており、1944年のダコタ機墜落事故を記念している。ここで救助に尽力した地元の英雄たちの姿が今も語り継がれている。

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イオナ島の修道院と自然

翌朝、約100km走り、イオナ島へフェリーで渡る。イオナは1マイルほどの小さな島で、白い砂浜と深い青い大西洋が広がる。島に上陸すると、イオナ修道院と尼僧院が右手に見える。563年にコルムバがアイルランドからこの島へ渡り、スコットランド全土にキリスト教を広めた歴史的拠点だ。冬の太陽が照らす中、修道院の静けさに心が洗われた。

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野営と星空撮影

イオナ島では野営が制限されているが、冬季はキャンプ場が閉鎖されているため、南西の草むらにテントを張った。夕暮れ時に料理を作り、巨大な噴水穴から噴き上がる水柱を眺めた。夜は満月と星空が広がり、長時間露光で星の光が昼のように映える写真を撮影した。寒さに耐えながらも、暗闇の中で星を追い求める情熱は止められない。

まとめ

長い週末は、濡れた足や睡眠不足に悩まされるほど長くはなく、でも自然の中で新たな発見と歴史に触れるには最適だ。ムーアとイオナのバイクパッキングは、荒々しい天候と静かな風景、そして人々の温かさが交錯する忘れられない旅となった。

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