パトラス:これまで以上に身近に
新しく開通したコリントスとパトラスを結ぶ高速道路のおかげで、ペロポネソス半島西海岸のこの街へはかつてないほどアクセスしやすくなりました。
街角の光景
ジョルジウ I 広場では、1872 年にエルンスト・ジラーが設計したアポロン劇場の前で、裸の若者たちがスケートボードの技を披露しています。ゲロコストポウロウ通りでは、犬と飼い主が通行人を眺め、漁港では煙草をくゆらせた漁師がボートからこちらを見ています。
ビーチに降りると、巨大なリオ橋がペロポネソスと本土西ギリシャを結び、泳ぎや日光浴を楽しむ人々がその景観を背景にくつろいでいます。新港では、アノニア、バリ、ブリンディジへ出航するフェリーを観光客が見守り、木曜に開かれるファーマーズマーケットでは、ディアコプト産のイチジクやアカイア産のジャガイモなど、地元の小規模農家が自慢の産物を売り込んでいます。
歩いて感じるパトラス
夏の終わりに訪れたパトラスは、暑さにも関わらず活気に満ちていました。大都市と同様に、パトラスは夏のバカンスよりも秋・冬の旅行先として親しまれていますが、北海岸沿いに延びる新しいオリンピア・オドス高速道路のおかげで、アテネから車で1.5〜2時間という快適なアクセスが実現しました。以前の危険な旧道路に比べ、移動は格段に安全です。
街には依然として貴族的な雰囲気が漂い、ネオクラシック様式の建物が点在しています。アギウ・アンドレオウ通りにある旧ジムの建物は、まるでディケンズ小説から抜け出したかのようです。また、豪華な聖アンドレアス教会や、シンプルながらも趣のある英国聖公会教会といった教会建築も見どころです。
レトロな深紅のタクシーや、シナモンとクローブで作られた地元のリキュール「テントゥラ」の瓶、そしてパトラス名物のロウコミア(トルコのバクラヴァ)を並べた店先のウィンドウは、街の魅力的な過去を語ります。
しかし、この古き良き雰囲気が時に街の進化を阻む壁となっていることも感じられます。訪れた瞬間、パトラスは昔のイメージにしがみつきすぎて、現代社会での位置づけに苦慮しているように思えました。
海と共に生きる街
パトラスの大きな強みは、旧港・新港・マリーナ、そして南部の海辺公園といった海に面した施設が豊富である点です。地元の人々はここでリラックスしたり、ジョギングやサイクリングを楽しんだりしています。海に隣接した街は、ビジネス・観光・美的観点のいずれから見ても恵まれた環境であり、今後も成長と変化の可能性を秘めています。
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