科学が示す、飛行機事故から生き残るための実践ガイド
手荷物の扱い方
機内で荷物を取り出さずにそのまま座席に置いておくことが重要です。乗務員が通路を確保するよう指示するのは、緊急時に荷物が避難経路を塞がないようにするためです。炎上した機内からの脱出は90秒以内に完了しなければならず、荷物を取りに戻る時間が命を左右することがあります。
座席の選び方
研究によると、翼の後方に座る乗客の生存率は約69%で、ファーストクラスの乗客は約49%です。安全性を犠牲にして足元の余裕を求める必要はありません。非常口付近の非常行列(exit row)は、機体全体で最も安全とされています。脱出時に出口に近いほど、無事に外へ出られる確率が高まります。
正しい座席姿勢
衝突シミュレーションでは、シートベルトを着用し、かつ「ブレース姿勢」(足を床につけ、頭を膝や前方のシートに抱える)をとった乗客が最も生存率が高いことが分かっています。シートベルトだけでも、ブレース姿勢をとらないと頭部外傷のリスクが上がります。シートベルト未着用かブレースなしの場合は、衝撃で死亡する可能性が高くなります。
衝突時の酸素マスク
客室の圧力が失われると、酸素濃度が急激に低下し、20秒ほどで意識を失うことがあります。マスクが落ちたらすぐに装着し、まず自分の呼吸を確保してから他の乗客を助けましょう。自分が呼吸できなければ、他者を助けることはできません。
着用すべき服装
航空事故の死亡者の68%は、衝突後の火災で亡くなっています。飛行時は、ポリエステルやナイロンなど燃えやすい合成繊維を避け、綿やウールなど自然素材の服を選びましょう。長ズボン(ジーンズなど)や長袖のシャツを着用すれば、炎や鋭利な破片から身を守れます。
足元の装備
フリップフロップやハイヒールは、緊急脱出時に足元が不安定になり、スライドの破損原因にもなります。快適なフラットシューズやスニーカーを履き、フライト中は常に足に着けておくことが安全です。脱出時に靴が脱げて他の乗客の足元を妨げることも防げます。




