アラスカ・北極圏国立野生動物保護区(ANWR)
北極国立野生動物保護区(ANWR)は、アラスカ北東部に広がる30,625平方マイル(約79,400平方キロメートル)の手つかずの自然です。樹木のない北極海岸から東部ブロックス山脈、そしてポーキュパイン川谷のタイガまでを横断しています。
野生動物の見どころ
世界でも屈指の遠隔地として知られるANWRは、広大な荒野と驚異的な生物多様性を誇ります。「北のセレンゲティ」と呼ばれ、グリズリーベア、ムスクオックス、ダル羊、そして北米で2番目に大きいカリブー群れなど、数多くの陸上哺乳類が生息しています。20以上の河川が流れ込み、数日間にわたるカヌー探検に最適です。また、ブロックス山脈の最高峰4座も含まれ、冒険家や写真家、自然愛好家にとって魅力的な未踏の風景が広がります。
アクセスと宿泊情報
ANWRへのアクセスは非常に困難です。道路で入ることができるのは、ダルトン・ハイウェイのアティガン峠北側の短い交差点だけです。奥深くへ進むにはチャーター機が必須となります。保護区の公式サイトやフェアバンクスのモリス・トンプソン文化・観光センターの公共土地デスクで、利用可能な航空会社の一覧を確認してください。Wilderness Alaska は、ラフティングからカリブー追跡まで、20以上のカスタマイズツアーを提供しています。
キャンプ
ANWRでのキャンプは経験豊富な方のみが対象です。施設は一切なく、蚊が大量に飛び交う北極の砂漠環境で、水源はジアルジア感染のリスクがあります。グリズリーベアが出没する地域では、ベア対策が必須です。十分な装備とサバイバル技術を持つバックカントリー愛好家だけが挑むべき場所です。
宿泊施設
ゲートウェイとなる村 カクトヴィック は、バーター島のビューフォート海岸に位置するイヌピアットのコミュニティです。デッドホースから東へ160マイルの地点にあり、特に9月にはホッキョクグマの観察が期待できます。宿泊はウォルド・アームズ・ホテルが提供しており、事前予約が推奨されます。

ANWRにおける石油掘削論争
沿岸平野には豊富な石油・ガス埋蔵があると見込まれ、掘削の是非が長年議論されています。2020年末にトランプ政権がリース販売を承認し、環境保護団体から激しい反発が起きました。2021年にバイデン政権はリースを凍結し、再検討を開始しましたが、法的・政治的闘争は続いています。




