魔法の微かな瞬間
冬季の仕事と冒険
Lukaszは冬の2か月間、氷壁世界選手権を中心に、韓国、スイス、フランス、ロシア、ルーマニアで撮影を行った。さらに、シャモニーでのスキー撮影や、ニック・ブロックとアルプスで北壁登攀を試みたが、雪の状態で断念したものの、楽しい時間を過ごした。
最近はClimb Magazineのポートレートシリーズ『イギリスで最も影響力のある100人のクライマー』を手掛け、Jerry MoffattやJohnny Dawesらの撮影を行った。3か月で多くのヒーローに出会い、充実感を得たが、同時に疲労感も覚えている。
クライミングから写真へ
元々熱心なクライマーだったLukaszは、Petzlのカタログやクライミング写真に憧れ、いつか自分も同じように撮りたいと考えていた。プロのクライマーになることはできないと悟った後、ある大きな事故をきっかけにカメラを手にした。
クライミング撮影は比較的得意だったが、人を撮るのは苦手だった。それでも登山写真への情熱は衰えず、現在はクライミングだけでなく、スキー、カヤック、ロードサイクリング、ヨガなど、幅広い冒険写真のポートフォリオを構築中である。
受賞とインスピレーション
Nature’s Best Awardsで部門賞を受賞したことや、Jerry Moffattの自宅でサーフィン写真を見せてもらった経験は、彼にとって大きな励みとなっている。
影響を受けた写真家として、Andrew Burr、Keith Ladzinski、そしてヨーロッパのRainer Ederを挙げている。彼らの作品だけでなく、ビジネスモデルやアイデアにも注目している。
ビジネスとチーム
写真家として成功するには、作品だけでなくビジネス面も重要と考えている。撮影とPR、クライアント対応のバランスを取りながら、スタジオマネージャーのRuth TaylorやインターンのJakeと協力し、撮影以外の事務作業を分担している。
週に4日程度撮影し、残りはミーティングやメール対応に費やす日常。雪が多すぎて氷壁ができない時は、スキー撮影に切り替えるなど、柔軟に仕事を調整している。
機材への考え方
機材は重要だが、カメラやレンズのスペックに過度にこだわるのは本質から外れると語る。最近はポケットウィザードで1/600秒のフラッシュ同期が可能になり、技術的な進歩は歓迎しているが、最終的に重要なのは「カメラの向こうにいる人」だと強調する。
“魔法の微かな一瞥”を求めて
Steve Colemanの言葉を引用し、光そのものを捉えることが写真の核心だと語る。クライアント撮影でも、被写体よりも光と瞬間に焦点を当て、"subtle glimpse of magic"、すなわち「魔法の微かな一瞥」を追い求めている。




