旅で最も大切なルール

息をのむほど美しかった。
朝日の奇跡と予期せぬ出来事
聖なるガンジス川の上に朝日が昇り、遠くにヒマラヤの優しい麓が見える。町はやわらかなピンクの光に包まれ、静寂と平和に満ちていた。
私はその光景にしばらく見入っていた。屋根の上で跳ね回るサルたちや、近くのアーシャンから聞こえるチャンティングと音楽に心が和んだ。
トイレの緊急事態
実は、15分ほど前まで私は4階下の部屋で深い眠りについていた。前日に出会った女性旅行者と宿泊費を割り勘にしていた予算ゲストハウスの部屋だ。ベッドは意外に快適で、ぐっすり眠れた。
しかし、午前5時45分に目が覚めた瞬間、激しい腹痛と痙攣が走り、汗が噴き出した。すぐにトイレに行かなければと焦った。
部屋に備え付けのスクワットトイレは使えたが、まだ寝ている同伴者を起こしたくなかった。そこでゲストハウスの公共トイレを探すことにした。
受付やロビー横の小さなレストランを回ってもトイレは見当たらず、スタッフもまだ起きていなかった。仕方なく全階を探し回ったが、時間は限られていた。
やがて四階までチェックした後、ついに耐えきれず半開放の屋上にたどり着いた。そこにあった二つのドアはロックされていた。
汗だくになりながら、私は急いでショーツのボタンを外し、ジッパーを下ろした。その瞬間、屋上の隅に大きな鉢植えがあるのを見つけた。
「完璧だ」と思い、ショーツを下ろしたままその鉢の縁に座り込み、やっとのことで痛みが和らいだ。
上を向く瞬間
事が収まった後、私は「もし誰かに見られたら?」と不安になった。隣の屋上や近くの建物の人々が見ているかもしれないと考えた。
しかし、ショーツを下げたまま上を見上げた瞬間、目の前に広がる光景に息を飲んだ。半暗闇の町が、まるで童話のように金色の光に包まれていた。
「わあ!」と何度も声に出して驚き、心の底から感動した。短時間の不快感が、まさに最高の朝日の舞台へと変わったのだ。
そのとき、近くの屋上で掃除をしていた女性がいたので、ショーツを元に戻し、身支度を整えて手すりに寄りかかった。しばらくその光景に酔いしれ、彼女に笑顔で手を振ると、彼女もにっこり笑ってくれた。
旅で最も重要なルール
上を向くこと。 私たちは常に周囲を見上げるべきだ。見上げなければ、旅の魅力の多くを見逃してしまう。
街を歩くとき、レストランに座るとき、バス停で待つとき、どんな状況でも上を向く。落ち込んだときや迷ったときも、上を向いてみよう。
上を向くことで、店の看板、建築、サイクリスト、果物の屋台、政治ポスター、花屋、薬局の長い列、落書き、スナック、地元のファッション、生活リズムなど、あらゆるディテールが見えてくる。
笑顔の人々、好奇心旺盛な人々、そして新たな出会いの可能性が広がる。足元だけに目を向けても、人との接点は限られる。
周囲をしっかり観察することで、訪れた場所への理解が深まり、時には人生を変えるような感動的な瞬間に出会える。私のリシケシュでの surreal な朝日もその一例だ。
だから、トイレにいても、鉢植えに座ってでも、常に「上を向く」ことを忘れないでほしい。
あなたは、何かに注意を向けた結果、忘れられない体験をしたことがありますか?旅先でも、日常でも構いません。




