パーンチャチュリベースキャンプトレッキング:旅程と費用の全ガイド
パーンチャチュリベースキャンプとは
パーンチャチュリは文字通り「五つの炉」を意味し、ヒンドゥー神話『マハーバーラタ』のパンダヴァ兄弟が最後の食事をここで取ったと伝えられています。標高は6,334m~6,904mで、ウッタラーカンド州クマーン地域のピトラガルから約150km離れたダルマ渓谷に位置します。
ベースキャンプ自体には宿泊施設はありませんが、最寄りの村であるダクトゥ(Dhuktu)またはダトゥ(Dhatu)から徒歩約2kmで到達できます。
所要日数
2020年以降は、ダルマ渓谷まで車で行けるため、ダルチャラからベースキャンプまで2日で往復可能です。ガイドや有料ツアーは不要で、自己手配が可能です。
ダクトゥ・ダトゥの2つの村は互いに隣接し、ベースキャンプからは2km以内です。橋の上からでも絶景が楽しめるので、実際にトレッキングしなくても写真撮影ができます。
ルート概要
ピトラガルまたはダルチャラから出発します。ピトラガルの場合は朝8時までにダクトゥに到着できるよう早めに出発し、ダルチャラからは11時頃の出発で夕方までに到着可能です。
ダルチャラ → タワーガット(17km)
この区間だけはコンクリート舗装された道路があります。車は狭いカーブが多く、サルダ川(カリ川)沿いを走ります。タワーガットまでは約45分です。
タワーガット → パーンチャチュリベースキャンプ(38km)
タワーガット以降はダルマ渓谷道路と呼ばれる未舗装の土路です。途中に8〜10ヶ所の浅い水たまりがあり、特に雨季は注意が必要です。9月〜10月が最も走行しやすい時期です。
この区間はガソリンスタンドや整備工場が無いものの、車両に大きな不具合がなければ単独走行でも問題ありません。タワーガットからダトゥまたはダクトゥまで最大約4時間です。
宿泊施設
ベースキャンプ自体には宿泊はできませんが、ダトゥとダクトゥのホームステイが利用できます。ダトゥは山頂に位置し、パーンチャチュリの全峰が見渡せる点が魅力です。宿泊料金は1泊1人1,000ルピーで、食事込みです。
ダトゥの朝景色:
ベストシーズン
3〜6月、または9〜11月が最も適しています。冬季は積雪で通行が困難、モンスーン期は雨が多く危険です。
携帯電話の電波は限定的で、BSNLが最も利用しやすく、JIOが間欠的に利用可能です。ATMはピトラガルにあるので、現金はそこから引き出すと安心です。
必要な車両
自動車:4×2でも走行可能です。ただし、最低でも十分な地上高が必要です。
二輪車:軽量でトルクのある300cc前後のモデルが推奨されます。例としてJawa 42は走行性が高く、急な上り坂でも問題なく走れます。
ILP(インナ―ライン許可証)は必要か
ダルマ渓谷へのアクセスには現在ILPは不要です。Om Parvatやリプレック峠方面へ向かう場合のみ必要となります。ILP取得は簡単で、ダルチャラのSDMに申請書と写真を提出すれば無料で発行されます。
費用の目安
宿泊は1泊1,000ルピー(食事込み)。燃料費+宿泊費+雑費で約1,500ルピー、往復タクシー代は1人500ルピー程度です。総額は2,000ルピー以下で2日間のトレッキングが完了します。
道中の食事は1食60〜110ルピーのタリが相場です。ナンリン、バリン、ソブラなどの村にも宿泊施設があり、ドミトリーは300ルピー/泊で利用可能です。
ダルチャラからニューデリーまでの長距離バスは約700ルピーです。
2020年の例:燃料350ルピー+宿泊1,000ルピー+その他400ルピーで、総額約1,800ルピー。
2016年の例:道路未整備で4日間かかり、タクシー代と食事だけで約800ルピー。現地の人々からの無料食事やキャンプ場提供で大変経済的でした。
2016年の訪問記録(参考)
当時は道路がダングリンまでしか整備されておらず、ベースキャンプへは徒歩でのアクセスが必要でした。以下は当時の4日間スケジュールです。
1日目:ダルチャラ → ダングリン → ダクトゥ/ダトゥ
早朝のタクシーでダングリンへ向かい、そこから徒歩でダクトゥへ。夜はダクトゥで宿泊。
2日目:ダクトゥ → ベースキャンプ
朝早く出発し、2kmのトレッキングでベースキャンプへ。数時間滞在後、ダクトゥに戻る。
3日目:帰路(ダングリン経由)
タクシーでダルチャラへ戻り、トレッキング完了。




