ブータンでバックパッキングは可能か?実際の体験と制度まとめ
現在、ブータンは世界で唯一の仏教ヒマラヤ王国です。1974年に観光客の受け入れを開始したことから、訪れる価値のある魅力的な目的地とされています。
私は仕事を辞めて世界一周を決意した際、最初の目的地にブータンを選びました。誰にも真似できない旅行体験が待っていると期待していました。
しかし、ブータンは1日あたり250米ドルのロイヤリティ料(包括料金)を課す制度があり、バックパッカーとして自由に旅できるのか不安でした。単独での旅行は可能なのか、実際に体験できるのかを検証します。
ブータンでのバックパッキングの実情
ブータンの文化や独特の雰囲気を体感したい旅行者は多いですが、同国への入国は簡単ではありません。日額250米ドルのロイヤリティ料を支払うと、宿泊先や食事、現地ガイド、細部まで決められた旅程が提供されます。そのため、完全に自由なバックパッキングや単独旅行は事実上不可能です。
さらに、ロイヤリティ料を支払っても、旅行者数は季節ごとに制限され、先着順で受け入れられます。応募が通らなければ、次のシーズンまで待たされることになるため、バックパッキングという概念はほぼ消えてしまいます。

インド人旅行者の特例と変化
かつてインド人はロイヤリティ料が免除され、許可証さえ取得すれば比較的自由に入国できました。しかし、2020年にインド・バングラデシュ・モルディブ国民に対し、1,200ルピー(約15米ドル)の入国料が課される新法が施行されました。この規定は新型コロナウイルスの影響で一時的に停止していますが、最新情報はブータン大使館のウェブサイトで確認してください。

このように、インド人でも一定の範囲内であれば自分の意志で旅程を組むことは可能ですが、訪問できる都市は限定され、滞在期間も厳格に管理されます。結果として、完全なバックパッキングはできませんが、ある程度の自由度は確保できたと言えるでしょう。
単独旅行は推奨しない理由
2029年までインド人はロイヤリティ料なしで限られた都市を自由に回れましたが、単独での旅行を許可する制度は存在しませんでした。入国管理局に「地元のように自由に回りたい」と申し出ても、担当官は戸惑い、15日以内に定められたルートで出国するよう指示します。
以下は私が実際に使用した単独旅行用ルートマップです。

ブータンに行けない、または同様の体験を求めるなら、インド・アルナーチャル・プラデーシュ州のタワン僧院をおすすめします。タワンはブータンと文化・景観が最も近く、世界第2の大きさを誇る僧院があります。最寄りのブータン側の町、トラシガンからわずか15kmの距離に位置し、国境を越えるだけでブータンに近い雰囲気を味わえます。




