バブリーが語るシャンパーニュ・アルデンヌ地方の歴史と魅力
シャンパーニュの一杯は格別ですが、フランス・シャンパーニュ・アルデンヌ地方へ足を運べば、まさに“ミネラルウォーター”と称されるほどの奥深さを体感できます。復活した古代ブドウ品種や有機栽培に挑む新進の生産者が、シャンパーニュの伝統を今も鮮やかに保ち続けています。
おすすめスポット
パリからTGVで約45分北東に位置するランスは、世界的に有名なシャンパーニュハウスが立ち並び、ダ・ヴィンチ・コードにも登場したテンプル騎士団の遺跡が点在する歴史街です。
ランス大聖堂
ゴシック様式の大聖堂は、マルク・シャガールが手がけたステンドグラスや、入口上部にある「笑う天使」の像で有名です。入場は無料なので、1〜2時間の散策に最適です。

降伏博物館(Musée de la Reddition)
この小さな学校は、1945年5月7日午前2時41分にドイツの無条件降伏が受諾された場所です。開館は午前10時~正午、午後2時~6時。入場の30分前には到着しましょう。
ヴーヴ・クリコ(Veuve Clicquot)
ローマ時代の地下貯蔵庫を見学しながら、歴史的な職人名が付けられた部屋でテイスティングが楽しめます。
トロワ(Troyes)へのドライブ
車を借りて中世の町トロワへ向かいましょう。途中、バール=シュル=オーブ近くの家族経営のシャンパーニュ・モニアルは有機・ナチュラルシャンパーニュを生産し、シトーシャン修道院の地下室には小さな礼拝堂があります。

シトーシャン修道院 クレールヴォー(Abbaye de Clairvaux)
1115年創建の修道院は、一部が監獄として使用された歴史があり、かつての独房を見学できます。入場には身分証明書が必要です。
シャンパーニュ・ドラピエ(Champagne Drappier)
フランス大統領の食卓でも提供される銘醸造所。91歳のミシェル・ドラピエ氏と息子が古代ブドウを復活させており、見学後には必ずボトルを持ち帰りたくなるでしょう。
テンプル騎士団の足跡
トロワ近郊のヒューグ・ド・ペインの生家や、アヴァルールの指揮部、礼拝堂を巡ると、騎士団の歴史が身近に感じられます。
トロワの見どころ
中世建築が残る街並み、ステンドグラス美術館、サン=ピエール・エ・サン=ポール大聖堂(古代遺物とステンドグラスが見どころ)があります。

トロワ最古の市庁舎で、プルネル・ド・トロワ(黒すぐりのリキュール)とシャンパーニュを一緒に味わうのもおすすめです。
狭い木枠の路地が続く街は、魅力的な広場やレストランが点在し、パリに近いながらも広大な自然、可愛らしい村、洗練された町並みが広がります。
食と飲み物
シャンパーニュ地方のチーズは、香り高いラングレスやクリーミーなブリが有名です。トロワのセルリエ・サン・ピエールでぜひ味わってください。バール=シュル=オーブの12世紀修道院酒蔵「Le Cellier」でも楽しめます。

鹿肉、イノシシ肉、ポテー・シャンパーニュ風煮込み、パテ、フラマン風ビーフ、魚料理、鴨肉など、地元食材を活かした料理が豊富です。朝食はコーヒーとペストリー、チーズ、ハムがセットの「プラ・デュ・ジョール」がおすすめ。
ベルギー風の地ビール「Ardwen」(2006年創業)や、トロワの「Chez Félix」「Le Damier」、音楽と軽食が楽しめる「Kiwi Bar」など、飲み処も充実しています。

宿泊施設
ランスでは中心部に位置するHotel de la PaixやHoliday Innが便利です。トロワでは、5つ星ホテルLa Maison de Rhodes、個性的なBrit Hotel Les Comtes de Champagne、2017年7月1日オープンの古い建物を改装したLe Jardin de la Cathédraleが人気です。
交通手段
パリからはTGVでランスへ、リージョナル・エクスプレスでトロワへ簡単にアクセスできます。市内はトラムやレンタカーで移動し、森林や湖、テーマパーク「Nigloland」へも足を伸ばせます。Niglolandは聖杯の手がかりが隠されているという噂も。
ゴッドフリー・ホールは英国を拠点とする受賞歴のある旅行ジャーナリストで、ブリティッシュ・ギルド・オブ・トラベル・ライターズの会員です。アイスランドでエルフを追い、オーストラリア中部を探検し、ブルガリアでオフグリッド生活を体験しました。





