ハッテラス岬国立海岸でウミガメの営巣数が過去最高に更新
記録更新
ハッテラス岬国立海岸は、2016年に記録された325巣の過去最高を上回り、2023年7月22日現在で350巣以上のウミガメの巣が確認されています。産卵シーズンは残り1か月余りで、訪問者は巣掘りや孵化("ボイル")の様子を観察できる絶好の機会が提供されています。主にアカウミガメが占め、ミドリウミガメや希少なケンプスリドレイウミガメも混在しています。OBXのウミガメ5種について詳しく見る。
孵化と性別決定
最初の巣は7月上旬に孵化しました。ウミガメの卵は50〜60日で孵化しますが、早い産卵ほど孵化までに時間がかかることがあります。気温や天候が孵化期間に影響し、砂の温度が子ガメの性別を決定します。北部の産卵地では比較的涼しい砂が多く、オスが多く産まれ、逆に温かい砂ではメスが多くなります。
(2019年7月、ノースカロライナ州アヴォンでの巣掘り)
ビーチ利用者へのお願い
ほとんどの巣はビーチ利用に大きな支障を与えませんが、産卵期や孵化期には注意が必要です。ビーチに立ち入る際は、白線で示された保護区域を避け、特に孵化が近づくと保護範囲が拡大します。国立公園管理局(NPS)は、絶滅危惧種の回復に向けた啓発活動を行っており、1,000個の卵から1匹が成魚になるという厳しい生存率を踏まえて、保護の重要性を訴えています。
- ビーチに残したものは全て持ち帰り、産卵雌ウミガメを驚かせないようにする。
- 産卵・孵化中のウミガメには十分な距離を保つ。
- ウミガメの目撃情報は 252-216-6892 へ報告。
- 焚き火は完全に消し、水で十分に冷ます。
- 海岸沿いの不要な照明は消す。
灯り対策と地域貢献
新生児は月明かりや星の光を頼りに海へ向かいますが、懐中電灯や住宅、携帯電話、焚き火の人工光は方向感覚を乱し、海にたどり着けなくなる危険があります。オーバーバンクスの海岸沿いの宿泊施設では暗闇を保つ取り組みが進んでおり、ウミガメに配慮した照明を導入するケースが増えています。
ハッテラス島オーシャンセンターは、助成金を活用したパイロットプロジェクトで、アヴォンの海岸住宅にウミガメ対応のライトを設置しました。設置されたライトは2つの巣を照らし、うち1つでは111個の卵が孵化し、106匹が海に向かいました(残り3匹は生きたまま残存)。2つ目の巣はまだ孵化していませんが、地域の取り組みが実際の成果に結びつく好例です。


(ウミガメ対応電球、設置風景、照明の重要性を訴えるゲストの手紙)
卵の掘り出しと参加方法
孵化(ボイル)後数日で、NPSは約45cm(18インチ)掘り下げて、孵化した卵・未孵化の卵・生存・死亡した子ガメの数を記録します。これにより、海岸全体の繁殖成功率が把握できます。
ボイルは夜間に起きることが多く、予測が難しいですが、掘り出しは家族連れにとって大きな感動体験です。興味のある方は、7月から9月の間に NPS のウミガメ掘り出しホットライン(252-475-9629)へ電話して参加予約が可能です。地域の協力がオーバーバンクスのウミガメ繁殖を支えます。





