外岸で見られる5種のウミガメ
Network for Endangered Sea Turtles(N.E.S.T.)は、1995年にミリー・オーバーマンが設立した完全ボランティアの501(c)(3)非営利団体です。ノースカロライナ州ロアノーク島にあるNCアクアリウムを拠点に、絶滅危惧種のウミガメの生息地と渡りルートの保護に取り組んでいます。
外岸に生息する5種のウミガメ
外岸(Outer Banks)では、アカウミガメ、アオウミガメ、オサガメ、ケンプスリドリー、ホークスビルの5種が産卵します。中でもアカウミガメが最も多く、シーズン全体の半数以上を占めます。N.E.S.T. の専門家は、体長・体重・甲羅の色・鱗の配置などで種を識別します。
アカウミガメ(Loggerhead)
体重は約113~180kg、体長は約1.1mです。甲羅は赤褐色で、側面に5枚の側甲が並びます。皮膚は淡いベージュかブロンドです。
アオウミガメ(Green)
体重は約113~204kg、体長は約1.5mに達します。甲羅は淡い茶色から濃い緑・茶色まで幅広く、鮮やかな縞模様があります。側甲は4枚で、草食性のため皮膚に緑がかります。
ケンプスリドリー(Kemp’s Ridley)
体重は45kg未満、体長は約60~90cmです。灰色の甲羅と黄褐色の腹甲を持ち、丸みを帯びた形状です。側甲は5枚で、絶滅危惧IA類に指定されています。
ホークスビル(Hawksbill)
体重は約68kg、体長は約75~90cmです。楕円形の茶色い甲羅に黄色・オレンジ・赤系の縞が走ります。側甲は4枚で、くちばしがタカのように尖っています。
オサガメ(Leatherback)
体重は約295~500kg、体長は約150~270cmです。暗灰色または黒色の甲羅は鱗がなく、厚い革のような皮膚で覆われ、リッジが走ります。最大記録は2,000ポンド(約907kg)を超え、ビートル車ほどの大きさです。

N.E.S.T. の保護活動
5月から9月にかけて、ボランティアのATVライダーがバージニア州とノースカロライナ州の境界からサウス・ナグスヘッドまで、1日約60マイルのビーチを巡回します。巣を発見したらすぐに対応チームへ連絡し、種の同定、巣の位置特定、DNAサンプルの採取、保護作業を行います。孵化までの50~80日間は、巣監視員が毎晩チェックし、80~120個の卵のうち、約0.1%(千分の1)のヒナだけが成熟まで生き残ります(アカウミガメは約30年かかります)。孵化後は自然に海へ向かうよう誘導し、残された卵や生きたヒナの数を記録します。
負傷・病害ウミガメのリハビリ
N.E.S.T. はロアノーク島のNCアクアリウム内にある Sea Turtle Assistance and Rehabilitation(STAR)センターでも、負傷や病気のウミガメの救助・リハビリを行っています。主な負傷原因は船舶衝突、ネット絡み、サメの噛みつき、釣り針、そして低温ショック(冬季の渡りが遅れた際に起こる低体温症)です。ボランティアは低温ショックに陥ったウミガメの救助、負傷個体の搬送、死亡個体の記録・解剖を支援します。
緊急時の対処法
ビーチでウミガメ(産卵中・負傷中・病気)を見かけたら、絶対に触れずに近づかないでください。ウミガメは産卵か危機的状況のときだけ陸上に上がります。すぐに N.E.S.T. のホットライン(252-441-8622)へ連絡し、専門家の指示を仰ぎましょう。番号は事前に保存しておくと、いざというときに役立ちます。




