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エルキバレーで星空観察を楽しむ完全ガイド

広大なアタカマ砂漠の南端に位置するエルキバレーは、日差しが降り注ぐブドウ畑の丘陵と山岳河が流れ、遠くにアンデス山脈の峰々がそびえる静かな村々が広がります。年間320日以上の晴天と、極めて透明度の高い夜空で、星空観察者にとって理想的なロケーションです。

標高が高く、光害の少ない雲一つない夜が続くこの地は、世界有数の星空観測スポットに選ばれています。2015年には、国際天文学連合(IAU)総会により、面積約90,000エーカーに及ぶ全谷が世界初の「International Dark Sky Sanctuary(国際暗黒空保護区)」に認定されました。

エルキバレーで星空観察を楽しむ完全ガイド

アンデス山脈と太平洋の間に位置し、サンティアゴから約500km北にあるこの地域は、4つの主要観測所が点在する天文学の宝庫です。近年、アストロツーリズムが急成長し、さまざまな形で星空の魅力を体感できるようになりました。特に2019年7月2日の皆既日食は、エルキバレーの西空が世界でも屈指の観測ポイントとして注目されました。

エルキバレーで星空観察を楽しむ完全ガイド

観測拠点

観光の拠点として最適なのは、風情ある小さな村ヴィクーニャです。ここを拠点に、近隣の観測所が提供する夜空ツアーに参加できます。

Observatorio Cerro Mamalluca(ヴィクーニャから北東へ9km)は、30cm(12インチ)口径の望遠鏡で月や木星・土星、星座を観察できるバイリンガル(スペイン語・英語)ツアーが人気です。ツアーは天文学の基礎講座から始まり、専門ガイドが丁寧に案内します。

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Observatorio del Pangue(ヴィクーニャから南へ17km)は光害がほぼゼロ。SOAR、Gemini、Tololo といった大型研究施設が近くにあるだけで、夜空は澄み切っています。情熱的な天文学者が最大10名の少人数グループ向けに、T400(40cm/16インチ)自動制御望遠鏡で銀河や星雲、星団、惑星を観察する2時間ツアーを開催。さらに、T600(64cm/25インチ)を使用した3時間コースも選べます。スペイン語、英語、フランス語に対応し、プライベート予約は天体写真家にも好評です。

ヴィクーニャ郊外のブドウ畑に位置するAlfa Aldeaでは、親しみやすい天文学者が小グループ向けに講座を実施。ラジオ望遠鏡で星の「音」を聞き、屋外円形劇場でレーザーポインターと科学的望遠鏡を使って星空を観察します。ツアー中には、敷地内で作られたチリ産赤ワインや温かい野菜スープ、ブランケットが提供され、寒い夜でも快適です。

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星の光に満ちた町々

ヴィクーニャから南東へ約40kmにあるPisco Elquiは、庭やテラス付きのB&Bが点在し、夕暮れから星空へと移り変わる景色を楽しめます。現地に観測所はありませんが、Turismo Dagaz などが山間部の絶景ポイントへ案内するツアーを実施しています。

また、ヴィクーニャから南東へ5kmのVillasecaでは、太陽光で調理した料理が自慢のレストランが集まります。屋外のソーラーオーブンで焼き上げるパンやロースト、レチェ・アサダ(カスタード)は必食です。特におすすめは「Delicias Del Sol」です。

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実際に体験するには

計画のポイントは以下の通りです。

  • 月の満ち欠けを確認し、満月前後4日間は明るさで星が見えにくくなるため避ける。
  • 砂漠の夜は冷え込むため、防寒着を必ず持参。
  • 子どもの年齢制限を確認(多くの観測所は16歳未満の入場を制限)。
  • 冬季(6〜8月)は観測所が閉鎖されることが多いが、特別イベント(例:2019年皆既日食)時は例外的に営業する場合がある。
  • 暗く曲がりくねった道路は自家用車より、観測所が提供する送迎を利用すると安心。

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