ブラジルでぜひ味わいたい絶品料理3選:歴史と共に楽しむ
海外のブラジル料理店は、食べ放題ステーキハウスが目立ち、本格的なグルメ体験が得られにくいことが多いです。実際のブラジル国内では、ポルトガル、アフリカ、先住民の伝統が融合した多彩な食文化が根付いており、イタリア、ドイツ、アラブ、そして日本からの移民の影響も加わり、単なる焼肉以上の豊かな料理が楽しめます。
ブラジル旅行のハイライトはやはり食事。ですが、現地の本格料理を知らずに味わえず、味気ない食事になりがちです。ここでは、歴史と風味が詰まった必食の3品をご紹介します。
フェイジョアーダ (Feijoada)
ブラジルの国民食と呼ばれるフェイジョアーダは、土曜の午後に食べるのが定番(観光地では他の日でも提供)。黒豆と燻製・塩漬け肉をたっぷり煮込んだ濃厚なシチューで、ライス、ケール、オレンジのスライス、そしてトーストしたキャッサバ粉(farofa)が添えられます。

かつてはアフリカ系奴隷が安価な肉部位で作ったとされましたが、実際はポルトガルのエストレマドゥラやトラス=オス=モンテス地方のシチューが起源と考えられています。伝統的にはカイピリーニャと一緒に楽しむと本格的です。
モケッカ (Moqueca)

ブラジル料理の宝石とも言えるモケッカは、地域ごとに異なる2つのスタイルがあります。バイーア州の「モケッカ・バイアナ」はアフリカ産のパームオイル(dendê)とココナッツミルクを使用し、エスピリトサ(魚介類)とエビ、ロブスター、玉ねぎ、トマト、ニンニク、コリアンダーを粘土鍋で煮込みます。カプイサバ州の「モケッカ・カピシャバ」はオリーブオイルで作り、先住民のポケカ(pokeka)の調理法に由来します。どちらもご飯、farofa、そして魚のとろみソースpirãoとともに提供され、辛味のあるmalaguetaチリソースが添えられることが多いです。バイアナ版は約300年の歴史があり、アフリカ系のルーツが色濃く残ります。
ピザ・パウリスタナ (Pizza Paulistana)
サンパウロ発のピザ・パウリスタナは、20世紀初頭にイタリア移民が持ち込んだ本格的なイタリアンピザに、ブラジルならではのアレンジを加えたものです。国内で最大規模のイタリア系人口(約650万人)を背景に、カトプリチーズとチキンを組み合わせたクリーミーなトッピングなど、独自の味わいが楽しめます。
日曜日にはナイフとフォークでゆっくり味わい、ドラフトビールと合わせるのが定番です。サンパウロ市内だけで6,000店以上のピザ屋があり、特におすすめはモエマ・ピニェイロス・ヒジエノポリスにある「Pizzaria Bráz」や、モエマ・ビシガにある「Pizzeria Speranza」(1958年創業の伝説的マルゲリータが有名)です。




