ペトラを1日で満喫する完全ガイド
概要
風に削られた岩壁、蜂の巣状の墓、そして古代の神々が宿ったとされる峡谷――ペトラは人類史の壮大な証です。ユネスコ世界遺産に登録されたこの遺跡は、山岳や狭い渓谷、乾いた河床を横断しており、計画的に回らなければ満足できません。ここでは、24時間と宿泊1泊、そして緻密なスケジュールで、1日でペトラの見どころを網羅する方法をご紹介します。
朝のシークで日の出
6時に起床し、シーク(狭い峡谷)へ下り坂を軽快に歩きます。馬の手綱を持つ人々が来る前の静かな時間帯は、朝焼けとともに右手に古代神々の石像、左手に墓が姿を現し、神聖な雰囲気に包まれます。
暗がりが残るシークは、岩壁の間を抜ける涼しい通路。途中、岩に根付くイチジクの木や、切り込み彫られた水路、祭祀用の小さな祠など、細部に目を向けてください。
10時 トレジャリー(宝物庫)
シークが抜け、光が差し込む瞬間に現れるトレジャリーは、ペトラのシンボルです。朝日が黄金色の石壁に踊り、柱や彫刻が鮮やかに浮かび上がります。季節により光の当たり方が変わるので、ベストなタイミングを見計らいましょう。
午前中 メインストリート(主要通路)
トレジャリーを抜けると、墓が並ぶ砂岩の大通りが広がります。かつては単なる墓地と誤解されていましたが、実はナバテア王国(紀元前100年〜紀元後300年)の首都として、マーケット、寺院、劇場、初期の教会など、生きた人々の街があったのです。
正午 高台の聖域
ペトラの最高地点は宗教的な場所です。渓谷から段階的に上がる階段を登り、劇場付近の30分ほどの登りで岩窟のオベリスクや祭壇跡に到達します。登頂後はパノラマビューが広がり、下流のワディ・ファラサでは野花や奇岩が織りなす景観が楽しめます。
昼食 バシン近くのベドウィン売店
1980年代に移設されたベドウィン(ブドゥール族)は、毎日家畜とともに戻ってきます。バシン周辺の売店では土産品や軽食、ミントティー(chi nana)を提供。ここで一息つくと、次の登山にもエネルギーが補給できます。
午後 モナステリー(アド・デイル)
バシンから800段の石段を登り、金色に輝くサンドストーンのモナステリーへ。午後の太陽がその表面を照らし、周囲のワディ・アラバの眺望は息を呑むほどです。夕暮れ時には、イスラエル側やパレスチナ領土の山々が霞んで見えます。
夕暮れ ロイヤル・トゥームス(王墓)
日没はロイヤル・トゥームスで過ごしましょう。バシンで乗るラクダがトレジャリーへ戻り、黄金色に染まる墓群をバックに撮影できます。
夜 エグジットまたは洞窟バーでリラックス
ペトラは日没と同時に閉園するため、シークを逆走して出るのは大変です。夜のライトアップツアーは割愛し、ワディ・ムサの古い洞窟バーで、ペトラの魂に敬意を捧げる一杯をどうぞ。
実用的なヒント
- ジョーダンパスをオンラインで購入し、入場チケットの待ち時間を削減。
- ロングリープランドの『Jordan』ガイドブックの地図で主要スポットを効率的に把握。
- 水分は必ず持参。ホテルにピクニック用の弁当を依頼すると便利。
- 1,000段以上の階段があるため、頑丈なウォーキングシューズを着用。
- 帽子、日焼け止め、必要なら薄手の防寒コートを用意。
- 土産やラクダ乗り代金はジョーダンディナールで支払うとスムーズ。
- バシン近くのバックエントランスでタクシーを手配し、ワディ・ムサへ迅速に戻れるように。
ガイドオプション
セルフツアーでも回れますが、ワディ・ムサのビジターセンターで現地ガイドを依頼すれば、重要ポイントの解説が充実します。夜間ツアーは現地エージェントで事前予約を。




