観光客が少なくても最高!アイスランド・ディープトラベルガイド
ICELAND — アイスランドは10年以上にわたり人気の旅行先で、昨年は約200万人の観光客が訪れました。人口は35万人しかなく、宿泊施設やインフラが限られるため、初めて訪れる人は混雑や定番コースに疲れがちです。ですが、戦略とタイミングさえ合わせれば、まるで自分だけの国を旅しているかのような体験ができます。
Fathomからアイスランド取材の依頼を受けたとき、すぐに胸が高鳴りました。2017年に妻と個人旅行で一度訪れたことがあり、周囲は「みんな行った」やInstagramの投稿で埋め尽くされている印象でしたが、実際は期待以上の感動がありました。訪れた50カ国以上の中で、アイスランドは私のトップ5に入ります。
今回の旅は Classic Journeys が企画した小規模ツアー。行程を見ると、単なる観光スポット巡りではなく、氷河トレッキングやプレート間スノーケリングといった冒険要素が散りばめられ、農家ステイや地元料理を楽しむ時間も確保されています。まさに「やりたいことが全部入った」ツアーです。
Classic Journeys には「ウォーキング」「ファミリー」「マルチスポーツ」の3タイプがあり、人数は4〜18名、平均は12名です。体力に自信があるならマルチスポーツコースを選びましょう。車で移動する時間は長いですが、眺めるだけでも飽きません。自然に身を投じ、時にはコンフォートゾーンを抜け出すことで、旅の醍醐味を存分に味わえます。
ゴールデンサークルは本当に必要?
有名なゴールデンサークルは、グトルフォスの滝、ゲイシール地熱帯、シンクヴェトリル国立公園がループ状に配置された観光ルートです。レンタカーやツアーで必ず訪れる定番コースですが、私のツアーはスキップしました。初回訪問時に自分でドライブした経験があるので、失望はしませんでした。余裕があれば訪れても良いですが、リストをこなすだけの旅行ではなく、もっと深い体験を求めるなら他のエリアを選んだ方が満足度は高いです。
南部のロードトリップ中、ジョクルサルロン氷河湖へ向かう途中でカラフルな緑苔に覆われた溶岩原を発見。ガイドのアトリ・リュドソンが「近くで見てみませんか?」と提案し、すぐに土道へ。数百メートル歩いた先で、柔らかい苔の絨毯に頭を乗せると、まるで別の惑星に降り立ったかのような感覚に。アイスランド人がトロールや神話を信じるのも頷ける、魔法のような瞬間でした。
滝はピーク時に追いかけない
アイスランドには約1万箇所の滝がありますが、すべてを見ようとすると時間が足りません。スコゥガフォスやセリャラントスフォスは必見ですが、他の観光スポットへ向かう途中で立ち寄るのがベスト。早朝に訪れればバスツアーの混雑を避けられます。夏の白夜時は、夕食後に滝を訪れると人が少なく、完璧な光で写真が撮れます。
車を降りてアクティブに
5日間の南部ロードトリップで、クランポンを装着し世界第4位のソルヘイマヨークトル氷河を歩きました。スカラコットマナーの農場からアイスランド馬に乗り、ハイランドの絶景を堪能。さらにシルフラでプレート間スノーケリングを体験し、氷河の水が火山岩で濾過された透明度を実感しました。Classic Journeys が提供する Icewear の装備のおかげで、冬でも快適に過ごせました。
でも、ゆっくりくつろぐ時間も大切
素晴らしい旅の鍵はペースです。長時間のアウトドアの後は、居心地の良い宿で体を休めましょう。Hotel Rangá と Skálakot Manor はどちらも極上の快適さを提供します。
Hotel Rangá では客室外の温浴でリラックスでき、レストランではジューシーなラム肉とタラが味わえます。地元のスピリッツ、ブレニヴィン(通称「ブラックデス」)と共に楽しむのがおすすめ。夜は星空観測やオーロラ鑑賞に最適なスポットです。
Skálakot Manor に滞在すると、まるでアイスランドの大家族に招かれたかのような温かさがあります。観光客が馬の写真を撮る光景はよく見かけますが、ここでは馬に乗ってハイランドやセリャラントスフォスへ向かう体験ができます。農場は自給自足のエコシステムで、水・電気・食料がすべて自前。世界が終わる日が来ても、氷河のすぐ足元でアイスランド馬に乗っている自分を想像できます。
時には観光客になるのもアリ
混雑や過度のメディア露出に関係なく、訪れる価値のあるスポットはあります。例えるならタージ・マハルやコロッセオです。ブルーラグーンはその典型で、訪れるタイミングが体験を左右します。冬の早朝に行くと、薄暗い中でミルキーな湯に足を浸し、蒸気に包まれた朝日がオレンジ色に染め上げる光景は、文字通り「氷と火の国」にいる実感を与えてくれます。
旅の計画ポイント
アクセス方法
Iceland Air はニューヨークからレイキャビクへの直行便を運航。ビジネスクラスではアイスランドジンが提供され、マイルハイでの小さな贅沢が楽しめます。レイキャビクのラウンジで最後にラムシチューを味わうのもおすすめです。
現地での移動手段
Classic Journeys の小規模ツアーは Wi‑Fi 完備のカスタム 4×4 メルセデス・スプリンターで走ります。ガイドのアトリはヴァイキングの血を引く人物で、オフィスを辞めてツアーガイドに転身。可能であれば彼をリクエストすると、熱意と知識に裏打ちされた旅が体験できます。
ベストシーズン
アトリの言葉を借りれば「アイスランドに悪天候はない、装備が悪いだけ」です。Icewear の防寒装備があれば、氷河洞窟や夜間のオーロラ撮影でも快適に過ごせます。
費用面
チップは不要です。ATM は都市部・町に点在しています。
ローカルマナー
「ホテルの水道水は飲んでも大丈夫?」と尋ねると、アトリは「牛舎の水でも飲めます」と冗談めかして答えます。実際、アイスランドの水はどこでも飲めるほど美味しいですが、牛舎の水は控えた方が無難です。
持ち物リスト
オーロラ撮影を考えるなら三脚とヘッドランプは必携。その他の防寒・アクティビティ装備は Classic Journeys が提供してくれます。
映画で雰囲気を味わう
The Secret Life of Walter Mitty は、アイスランドが重要な舞台として登場する最高に過小評価された旅行映画です。訪問前後に鑑賞すると、旅の期待感が高まります。
さらに、Tanveer が撮影したドローン写真や、Fathom の女性シェフ特集ガイドもチェックしてみてください。




