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フィラデルフィアの壁画:ただペイントするだけではありません

フィラデルフィアは「壁画の街」と呼ばれ、全市内に約3,600点もの壁画が点在しています。これらは過去30年にわたり、30,000人以上の学生やアーティスト、元グラフィティ作者が関わって創られました。

壁画ミール(Mural Mile)とは

「Mural Mile」は実際には2.5マイルに及ぶルートで、17点の代表的な壁画が市中心部の主要通りを巡ります。作品は市民団体や企業のスポンサーによって制作され、空き建物の壁や駐車場の側面、歩道沿いなどに彩りを添え、フィラデルフィアの日常風景の一部となっています。

主な壁画例

  • Tree of Knowledge(知識の樹)— 13th & Market Streets、シティホールから半ブロックの場所にあり、読書の大切さを訴える作品。
  • Philadelphia Muses(フィラデルフィアのミューズ)— 13th & Locust、文化的テーマを描く。
  • Building the City(街を築く)— 12th & Moravian、歴史を語る。
  • Mapping Courage: Honoring W.E.B. DuBois & Engine #11— 6th & South Streets、多様な歴史を称える。
  • Gimme Shelter— 13th & Lombard、里親になったペットを描いた感動的な作品。

壁画プログラムの歴史と意義

2013年10月に「Mural Arts Program」は30周年を迎え、ペンシルベニア美術アカデミーでの回顧展や新書『Mural Arts @ 30』の出版など、1年にわたる記念イベントが開催されました。

壁画は単なる装飾ではなく、かつて街中にあった落書き問題への対策として始まり、地域の創造的エネルギーを肯定的に活用するモデルとなっています。危機に瀕した若者に対しては、協働・チームビルディング・創造的問題解決といった生活技能を学ぶ機会を提供し、刑務所から出所した人々への「リエントリー」プログラムでも活用されています。

創設者のジェーン・ゴールデンは「芸術は命を救う」と語り、プログラムは「公共空間と個人の人生を変える芸術を創造する」ことをミッションとしています。

壁画ミールの楽しみ方

  • 壁画ごとの解説を収録した無料ポッドキャストをダウンロード。アーティスト本人やスポンサーがナレーション。
  • Googleマップや公式サイトから壁画ミールの地図を印刷。
  • 公式サイトのツアーページでガイド付きウォーキングツアーに申し込み(シーズンは今月末まで)。
  • セルフガイドで自由に散策。
  • フィラデルフィア・トロリーワークスやビッグバスの観光バスに乗り、壁画ミールの作品を車内で鑑賞(CityPASSに含まれる)。
  • 電話(215-525-1577)で壁画番号を入力し、音声ガイドを聴く。
  • Facebookページで壁画アルバムや「今日の壁画」をチェック。
  • 壁画専用のトロリーツアー(CityPASS未含)に予約。

壁画の規模(数字で見るフィラデルフィアの壁画)

  • 平均幅:35フィート(約10.7m)
  • 平均高さ:3階建ての住宅相当
  • 平均制作費:1万〜1.5万ドル
  • 年間雇用アーティスト数:約300名
  • 年間参加若者数:約1,800人
  • Neighborhood Transformation Initiative(2001‑2004)で制作された壁画数:600点
  • 最長壁画の長さ:600フィート(約183m)「History of Immigration」
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