マウンテンバイク・アドベンチャー:スロベニア
旅の始まり
3回目のマウンテンバイク・アドベンチャーは、スロベニアの美しいソチャ川谷へ。夏に計画を立て、ターコイズブルーの川と紅葉の森の写真に胸を躍らせていた。
フランス、スイス、イタリアを2日半ドライブし、山岳パスで写真を撮りながらベルガモ空港に到着。そこでマヌと再会し、1年前のウェールズでの冒険を思い出しつつ、再び一緒に走ることにワクワクした。夜10時に空港を出発し、イタリア国境を越えると道路は狭くなり、町は村へと変わっていく。途中、警官に車を止められたが、書類はすべて整っていたので、深夜4時にロッジへ到着した。
ソチャ川谷の毎日
朝は川の向こうから聞こえる流れの音で目覚め、マヌが朝食を用意してくれる。これが次の5日間のリズムとなり、午前中は上り、午後は下りという完璧なサイクルで走り続けた。
ソチャ川はジュリアンアルプスの北西部に源を発し、全長約90マイルをイタリアへと流れ、最終的にアドリア海へ注ぐ。ラフティングやカヤックで有名だが、私たちは両岸に広がる秋の森林と高山を探索した。



ルートと挑戦
スロベニアは独立から25年しか経っていない新しい国で、過去100年はユーゴスラビア、ハンガリー、イタリアの支配を受けた地域でもある。そのため、トレイルは整備が進んでおらず、地図通りに走れないことが多い。朝は砂利道や牛道を登り、農家の人々が不思議そうに見つめる姿に出会う。戦争の名残やハンターの隠れ家を通り過ぎ、北は雪を頂くアルプス、南は緑の丘やブドウ畑、遠くに海が見える。
午後は森の中や山腹を縦走しながら川へと戻る。岩や溝にタイヤがはまり、時には転倒することもある。地図はあるが、実際のトレイルはほとんど使用されていないため、しばしば迷子になる。
出会った人々と文化
出会った地元の人々は、人口200万人という小さな国ながらスポーツで世界的に活躍している誇りを語ってくれた。一方で、行政手続きや法律の壁が新しいトレイルの開設や整備を妨げている現実も聞かされた。
特におすすめされたスポットは「グレート・ゴージ」(全長750m、深さ15mのトルコ石のような渓谷)と「スラプ・カジャク」(エメラルドの池に流れ込む滝がある天然ロック・アンフェア)である。



忘れられない下り坂
山の上から見ると、赤い屋根の村々が玩具のように見える。特に、Mt. Stolからの下りは全落差900mで、10kmのダブルトラックをリッジ沿いに走り抜ける。下りはペダル不要の緩やかな勾配で、岩の上をスキップしながら滑る感覚は、私が世界中で体験した中で最高のトレイルだった。
天候と挑戦
旅行3日目に天候が崩れ、10月のスロベニアは本来乾燥しているが雨が降り始めた。低い雲が景色を遮り、体はびしょ濡れになる。Cerkno近くのスキーリゾートから川までのルートを走ったが、Ajdovščinaでは時速200kmに達する強風「ボラ」に遭遇し、上空での走行は危険と警告された。雨で川は氾濫し、ワイン畑のシェルターで地元の産物を味わいながら、冒険の話で盛り上がった。
帰路
5日間の探索を終え、帰国の途に就く。計画したトレイルのすべては走れなかったが、次回はガイドを伴って再訪したいという期待が残った。




