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自転車旅行・キャンプ・料理:ロードで学んだ調理法とレシピ

はじめに

「Buna!」とルーマニア語で元気に声をかけたのは、相棒のタイラーと出会ったフランス人サイクリスト、デイビッドとウスマンです。川沿いの道で四人が止まると、フランス語と英語が混ざった会話が始まりました。

私たちは、緑の岩山と青いドナウ川に挟まれた曲がりくねった道路を走っていました。強風に逆らってペダルをこいでいた私たちにとって、彼らは追い風に乗っていたようでした。

パンだけの食生活に驚く

話題を食べ物に向けると、二人はプラスチック袋に入れたぼろぼろのパンを取り出しました。「私たちはパンだけを食べるんだ」とデイビッド。バターもジャムもピーナッツバターもなく、ただのパンだけです。

食に対する情熱が強い私にとって、これは驚きでした。彼らは経済的に余裕がないからではなく、他の選択肢があることに気付いていないだけのようでした。

自転車旅行と料理の出会い

二年前、タイラーが「アフリカを自転車で回ろう」と提案したとき、私は半ばの返事をしました。計画は変わり、最終的にスコットランド・グラスゴーから東南アジアまでの2年にわたる旅となりました。

サイクリング経験もキャンプ経験もほとんどなかった私ですが、適応力とキッチンで培った技術、そしてベーカリーでの仕事経験が活かされました。1口コンロで作るスープ、チリコンカーネ、ブロッコリーステーキ、オレンジチキン、アップルクランブル、ピーナッツヌードル、手作りソースのパスタ、バターたっぷりのクレープ…食事は旅の大きなモチベーションでした。

他のサイクリストはどうしているか

旅先で出会った多くのサイクリストは、毎晩本格的な料理を作っているわけではありませんでした。バナナとピーナッツバターだけで過ごす人、ラーメンやフリーズドライの食事で済ませる人、味気ないパスタだけを食べる人もいました。

それでも、私が作る料理に感動し、少しでも自炊を始める人が増えていきました。旅先での食事が「家よりも美味しい」と言ってもらえることが、何よりの励みになりました。

『Bike. Camp. Cook』の誕生

帰国後、ローマニアで出会ったパンだけのサイクリストたちのことを思い出し、道路上での料理術をまとめた料理本を書きました。『Bike. Camp. Cook: The Hungry Cycle Tourist’s Guide to Slowing Down, Eating Well, and Savoring Life on the Open Road』は、写真とエピソード、実践的なアドバイス、そして50以上のレシピで構成されています。キッチン初心者でも自信を持ってキャンプ料理ができるようになることが目的です。

ローマニアで作ったフォカッチャ

本書に掲載したレシピのひとつは、ローマニアでデイビッドとウスマンに出会った直後に作った「パン焼き風フォカッチャ」です。大きなオークの木の下でテントを張り、タイラーが木に登って眺めを楽しむ間、私は調理器具を広げて自家製のフォカッチャを作りました。

外はカリッと、内部はふっくらとした焼き上がり。ローズマリーとチリフレークの香りが広がり、ただのパンでは語り尽くせない味わいです。

材料

(材料は本書をご参照ください)

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