ベター・デイズ
出発と車内の葛藤
雨がフロントガラスに打ち付ける中、トレイルヘッドへ車を走らせる。ニュースでは他国の生活が変わっていると聞き、自分たちのコミュニティが心配になる。でも、まだここまでは来ていない――今は厳しい天候だけが問題だ。ヒーターを最大にして、車から出たくない気分になる。今日は山が呼んでくれない。白濁した視界の中、綺麗な写真も撮れそうにないし、最高の日になるわけでもなさそうだ。「何でわざわざ…」とつぶやく。
車を止め、最も暖かい靴下と快適なブーツを履く。暗くなる中でやる気を出すために、バックパックのポケットに余分なスナックを詰め込む。手袋、ニット帽、そして出発。
森へ足を踏み入れる
車の機械的な暖かさを離れ、駐車場横の居心地の良いパブを通り過ぎるのが一番つらい。舗装されたエリア――車の騒音、電話の電波、誘惑が渦巻く場所――を抜けると、そこは森だ。そこにいるべきなのに、今はやる気が出ない。緑、静寂、空気。鼻先だけが外に出て、厚い服で全身を覆い、直接触れないようにする。車の鍵をかけたか最終確認し、森へ続くトレイルに入る。
森に入ると、すべてが静まる。車やスマホの世界が一瞬で蒸発したかのようだ。駐車場で重く感じていた足が軽くなり、トレイルを上がっていく。清浄な空気が肺を満たし、携帯の電波は途切れる。週末の残りは、鳴り続ける通知やスクロールから解放された、ただの静寂だ。
森の端に出ると、山の新たな雰囲気が広がる。高い木々の保護がなくなり、灰色の湿った空気が全身を包む。ジャケットが不快感を防ぎ、見えない峰へとさらに高く登る。
山岳でのキャンプ
雪線を越えると、雲が激しく降り、吹雪が頻繁に激しくなる。テントを張る時間だ。防水の小さなテントに包まれ、暖かく乾いた層にくるまって熱い飲み物を飲みたい。風と闘いながらテントのペグを打ち込み、夜がさらに悪化しないように祈る。ストーブの火が灯り、ジャケットで体を温めながら、ハイランドの眺めを楽しむ。天候が厳しいため、雪に覆われた山肌と嵐の空がどこまで続くか分からない。日の入りはなく、光が徐々に薄れ、風がテントを叩き続ける。
小さな錫製の鍋から蒸気が立ち上り、ふたが湯気の雲の中で持ち上がる。夕食の時間だ。沸騰したお湯を乾燥食のバッグに注ぎ、シンプルなアウトドアの定番を作る。インスタ映えする冒険者が野生の食材で料理している光景を思い浮かべるが、横から雨が打ち付けるテントの中では、シンプルな栄養が何よりも欲しい。途中で袋を開け、湯気が顔に当たる。寒い夜に熱い食事を外で食べる喜びは格別で、体が温まると頬が赤くなる。テントの中で少しずつ雨を防ぎながら食事を楽しむ。豪華ではないが、シンプルな外での夕べに満足する。テントを閉じ、ランタンを消し、バックパックの枕に横たわり、風が薄いナイロンの天幕を打ちつける音に包まれながら眠りにつく。
出発前は朝早く起きて山頂で日の出を見る計画だったが、目覚めたら小雨と強風が続いていた。仕方なくテントの中でゆっくりとコーヒーを飲み、体を温めてから外へ出る。風が一層強くなり、テントをきれいに畳むのに苦戦し、最終的に濡れたままバックパックに詰め込み、下山の道を歩くことにした。
帰路と振り返り
計画通りにいかなくても、そこは休息だった。少しの静寂。遠くへは行かず、派手なこともなかったが、自然に足を踏み入れた短い逃避は、リフレッシュボタンを押すようなものだった。
最高の日ではなかったかもしれないが、今の私たちにとって、車から出て挑戦したことに感謝している。今、こうした日こそが、以前にも増して価値ある日なのだ。




