ノースコースト500サイクリング記録:スコットランド西海岸を駆け抜けた13時間の挑戦
はじめに
昼間の明るさと体力が残っているうちに、急峻な西海岸を時計回りで走破しようと意気込んだ。最初の50マイルは比較的平坦な農地と湖畔、森林を抜け、すぐに荒々しい海岸線へと入った。
Beallach Na Ba(牛の峠)の登り
イギリスで最も標高差が大きい道路登りであるBeallach Na Baは、海抜0フィートから2,054フィートへ9.1kmで上昇し、スコットランドで3番目に高い道路となっている。アルプス風のスイッチバックと、最大20%の勾配を持つシングルトラックが特徴だが、実際は想像ほど過酷ではなく、一定のペースで登れば快適に走れる。
変わりゆく天候と初日の苦闘
大西洋からの風が徐々に強まり、Applecross半島の起伏に富んだ道は急カーブが続く。数時間は日差しとShieldaigの静かな村を眺めながら走れたが、Torridon丘陵の白いクォーツ岩が見えてくると空は暗くなり、細かな雨が降り始めた。
雨の中、Gairlochへ向かう道はスレート色の空から雨が降り注ぎ、今年初めにエジプトから南アフリカまで走破した同じバイクで挑んだ。アフリカでの439時間はトライバーで一定ギアで回転させていたが、スコットランド西海岸は変化に富む地形で、平均速度は急激に低下し、挑戦の厳しさを実感した。
夜間走行と北部への挑戦
日没前に暗くなり、ヘッドライトだけが頼りの中、次の目標は真夜中に設定した。Lochinverの北では道路が再び狭いトラックに変わり、雨の中での4時の走行は最も過酷な区間となった。Durnessに到着したときは大きな安堵感があったが、そこから先もThursoまで起伏が続く。
朝方、Tongueの村で天候が少し回復し、13時間続いた雨の後に乾き始めた。夜間は数時間ごとに集中力を切り替え、朝の明るい時間帯に入ると一時的にモチベーションが低下したが、John O'Groatsを目指す気持ちで再びペースを上げた。
東海岸の風景と最終区間
東海岸は道路幅が広く交通量も多いが、廃城や広がる農地、波が打ち寄せる海岸、油田が点在する独特の景観が広がる。Invernessへ向かう途中、Berrydaleの登りと峡谷でペースは歩行速度にまで落ち、34時間のサドル上で心拍数は160bpmに達した。
最終的に37時間58分でInverness Castleに到着し、警察のエスコートと市長の歓迎を受けた。温かい拍手と歓声は、苦しい旅路を乗り越える大きな励みとなった。
数回の睡眠を取ってやっと体が回復し、バイクに再び目を向ける余裕ができた。




