フランコニアのワインと魅惑の旅 – ビールだけが全てではないバイエルン
バイエルンといえばビール(もちろん素晴らしい)ですが、実はワインの世界も豊かです。特にフランコニアは千年にわたってシルヴァナーを磨き続けています。さらに、古いホテルやユネスコ世界遺産の宮殿など、見どころが満載です。
バイエルンと聞くと、レーダーホーゼンを着てビールを飲む人々がオクトーバーフェストで永遠に祝う姿が思い浮かびます。ステレオタイプかもしれませんが、ドイツ人がビールを愛していることは確かです。フランコニアは歴史的にバイエルンの支配に抵抗しながらも、1800年代にやむなく州に加わった独自の文化圏です。ここでは何世紀にもわたるワイン造りの伝統があり、乾いた白ワイン・シルヴァナーが主役です。乾杯の言葉も "prost" ではなく、より格式ある "zum wohl"(健康に)と交わします。
ワインとフランコニア
ドイツワインと言えばリースリングが王座に君臨していますが、フランコニアでは違います。石灰岩の土壌で育つシルヴァナーが白ワインの80%を占め、香りが強すぎず酸味も控えめで、まさに「ゴールデンミックス」な味わいです。
フランコニア産ワインの特徴的なボトルは、丸みを帯びたbocksbeutelです。中世以前から使用されており、地域のワイナリーはビール醸造所を上回る数で点在しています。

ウュルツブルクでコルクを抜く
下フランコニアの公式首都であり、ワイン産業の非公式な中心地でもあるウュルツブルクは、フランコニアのベストを巡る拠点として最適です。第二次世界大戦で90%が破壊された後、元の姿を取り戻した大学町で、ロマンティック街道の起点でもあります。
宿泊はBest Western Premier Hotel Rebstockをおすすめします。名前はベストウェスタンですが、実はドイツ最古のホテルの一つで、1408年から旅人を迎えてきたロココ様式の建物です。徒歩10分以内にあるAlte Mainbrücke(旧メイン橋)は、暖かな午後に屋外で飲むのに最適な場所で、金色の時間帯のハッピーアワーを楽しめます。

川辺でシルヴァナーを味わいながら、8世紀に遡るマリエンベルク要塞や、ユネスコ世界遺産のウュルツブルク・レジデンツを眺めてください。ヴェルサイユを模した外観と、バロック・ロココが織りなす内部は圧巻です。特に世界最大級の天井フレスコ画を飾る壮大な階段は見逃せません。ワインはこの豪華な宮殿の地下、プリンス・ビショップ・コート・セルラーに保管されています。

プリンス・ビショップ・コート・セルラーはバロック様式の世界最大の地下貯蔵庫で、現在はStaatlicher Hofkeller Würzburgがガイドツアーを開催し、1,200リットルの樽に入った地元ワインを試飲できます。
さらに、1573年から運営されているJuliusspital(ユリウス病院)も見逃せません。ドイツ第2位のワイナリーで、バロック様式のパビリオンと庭園を散策し、ワインショップでお気に入りの一本を購入できます。
マイン川に沿って
ウュルツブルクがフランコニアのワイン首都である一方、東へ流れるマイン川沿いにも優れたワイン産地があります。車をレンタルして自分だけのワインツアーを組むか、夏のハイキングやサイクリングに参加して、道中で「シュッペン」(ワイングラス)を楽しみましょう。

フランコニアの丘陵を走ると、車窓にぶつかるほど急勾配のブドウ畑が見えます。ヴォルカハの近くにあるRainer Sauer Weingutは、二世代目のワインメーカー・ダニエル・サウアーが経営。斜面が急すぎて収穫時にハーネスが必要なほどです。特に「L」ラベルのシルヴァナーは情熱(Leidenschaft)を意味し、リースリングと同等の世界的評価を目指しています。


Rainer Sauerから約1マイル東に位置するVogelbergは、かつての修道院を改装した丘の上のホテル&レストランです。テラスからはマイン川のループとブドウ畑が一望でき、メニューはウュルツブルクのJuliusspital産ワインと相性抜群。自家製レバーウースト、ソーセージ、燻製魚、オバッツダ(スパイスチーズディップ)を盛り込んだ盛り合わせは必食です。

次は「ワイン・アイランド」へ。1950年代にヴォルカハとシュヴァルツァッハ・アム・マインを結ぶ運河が掘られ、小さな島が誕生しました。島の町Sommerachには、フランコニア最古のワイン協同組合Winzer Sommerachがあります。1901年創業で、90家族が参加し、80種類以上のワインを生産。赤ワインのDominaや季節限定のSommerlustシリーズが人気です。料理教室も開催し、地元食材とワインのペアリングを学べます。


最終地点はヴォルカハのWeingut Max Müllerです。1692年に司教用に建てられた歴史的ワイナリーで、現在は4代目が運営。内部はモダンなテイスティングルームに改装され、エコフレンドリーな栽培法で作られたワインはボックスビュートルではなく一般的な瓶で提供。おすすめは明るいピンクのMaxi Secco Roséや、子どもやノンアルコール派のためのMaxi Trauben Seccoです。
ウュルツブルクへ戻り、まだ日が暮れないうちにAlte Mainbrückeで最後のシルヴァナーを乾杯しましょう。zum wohl!
旅行計画
アクセス方法
最も便利なのはフランクフルト国際空港です。国際便が多数あり、フランコニアはフランクフルトの南東約1時間半のドライブです。シュトゥットガルトやニュルンベルク空港も代替案です。
移動手段
レンタカーを利用すれば、バイエルンの高速道路を走りつつ、ワイナリーや小さな町へ自由に立ち寄れます。多くのワイナリーは鉄道やバスから離れているため、車が便利です。歴史的中心部の駐車は難しいこともあるので、宿泊先に駐車情報を確認してください。田舎では自転車をレンタルして自分だけのワイン巡りを楽しむ人も多いです。
ベストシーズン/天候
早春(4月下旬~5月)と初秋が最適です。春は雨が少なくなり、晴天が続きます。秋は収穫期でブドウ畑が賑わいます。夏は観光客が集中し、近年は暑さが厳しいため避けた方が無難です。
マナーとチップ
レストランでは合計金額を5または10ユーロ単位に丸めるか、10%程度のチップを添えるのが一般的です。バーではチップは不要です。ツアーガイドにはサービスが良ければ数ユーロを渡すと喜ばれます。


ローカルカスタム
フランコニアの住民は自らを「バイエルン人」ではなく「フランコニア人」と呼び、文化的に区別しています。特にワイン造りに関しては独自の伝統を大切にしています。
持ち物チェックリスト
天候は日中と夜で変わりますが、レイヤーと雨具は必須です。購入したワインを持ち帰るために余分なスーツケースを用意すると便利です。
ベッドサイドの一冊
バレー・ヴァイエルンのマルグラヴィーヌ・ウィルヘルミーネに関する自伝『Memoirs of Frederica Sophia Wilhelmina, Princess Royal of Prussia, Margravine of Bayreuth』や、リヒャルト・ワーグナーのオペラ情報も合わせて読んでおくと、バイエルン文化をより深く味わえます。
探検を続けよう
Counting the Ways to Love Dresden, from 1 Monkey to 4,909 Diamonds
A Picture-Perfect Guide to Munich and Berlin
Wine Country Around the World




