糸で結ぶ南太平洋の旅
はじめに
インドネシアの小さく上品なヨットで何をする? ダイビング、リラックス、食事、そして繰り返し。
旅の概要
インドネシア・ラジャ・アンパット――旅行ジャーナリストとして10年、数多くの「人生最高の旅」を経験してきたが、今年初めに東インドネシアの海域で過ごした9日間のシロロナ号の航海は、最も素晴らしく記憶に残る旅のひとつだった。エキゾチックで、啓発的で、心地よい贅沢に包まれ、深いリラクゼーションが得られた。
シロロナ号の特徴
全長164フィート(約50メートル)、5つの客室を持つチーク造のヨットで、インドネシアの伝統的帆船「フィニシ」をモデルにし、ほぼ手作業で建造された。
オーナーはパティ・シアリーさん。インドネシアに30年近く暮らすアメリカ人で、同国を「精神的な故郷」と語る。クルーズディレクターとして多数のチャーターに携わり、ゲストに島々の魅力を伝え、通訳を務め、現地の人々とも親しく交流する。
小さな島に上陸すると、シアリーさんは漁師たちと話し、私たちは彼らがヤシの木に登って取ってきたココナッツの実を割って水を飲むという体験をした。
クルーの魅力
情熱的なシアリーさんに加え、17人のクルーも旅を華やかに彩った。赤道を越えるときは踊り、ギターを弾き歌を歌い、常に笑顔を絶やさない。
船を保つだけでなく、マッサージやリフレクソロジー、ファイアーダンス、衣服の仕立て、記念イラストの作成、そして多彩なコース料理の提供までこなす。シアリーさんは料理面でも活躍し、シェフのユダと共に街へ出向き、The Fat Duck のシェフを招いたマスタークラスも実施した。
ダイビング体験とPADI認定
長年「初心者向けスキューバ体験」だけだった私にとって、今回のクルーズはPADI認定取得の絶好の機会となった。ラジャ・アンパットは世界屈指のダイビングスポットとして知られ、船上でのトレーニング後、ニューヨークのYMCWプールでの基礎練習を経て、インドネシアでオープンウォーターダイビングを完了した。
クルーの中でも13年前に船造りに関わったベテラン・ダイブマスターのゴリスさんは、ユーモアと忍耐力に溢れ、最後のテストダイブでは5メートル先でマンタが悠々と泳いでいた。忘れられない体験となった。




