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ショッピングモールで過ごすシンプルな休日

ショッピングモールで過ごすシンプルな休日

時には、人生を変える体験や胸が高鳴る冒険が休暇のすべてであり、時にはザラでの合皮ジャケットやチーズケーキファクトリーのほうれん草ディップだけで満足できることもあります。手軽な“アンチ・バケーション”を讃えましょう。

パサデナでの夜

カリフォルニア州パサデナ――金曜の夜、午後8時を過ぎた頃、私と友人のスージーは町唯一のヒューストンズのバーで食事をしていました。地元のレストランもいくつか検討したものの、チェーン店の温かくクリーミーなほうれん草アーティチョークディップがどうしても欲しくなったのです。

ロサンゼルス郊外のような雰囲気の街で、食事を複雑にする必要はありませんでした。スージーが「ヒューストンズ」と言った瞬間、私はすぐに「フック、ライン、そしてフレンチディップ」の覚悟で注文しました。

なぜ私がニューヨーク在住の都会派で、パサデナという裕福な街へ休暇に来たのか――答えはシンプルです。スージーがサンフランシスコで8年過ごした後、ロサンゼルスのエリアを移住候補地として調べていたからです。今回の旅は新たな発見よりも実用的な視点でのリサーチでした。


“郊外”と言えば、やはりモール

私にとって“郊外”は“ショッピングモール”そのものです。ニュージャージーで育ち、子どもの頃は街の屋外モールで友達と過ごしていました。そこにはShopRite、Sound‑A‑Rama、Hallmark、ビデオレンタル店、そしてR.J. Marsという地元デパートがあり、映画を見るならRockawayやBridgewaterの大型モールへ足を運んでいました。

好きだったレストランはモール内のイタリアン、ルイージーズ。ペンネ・アラ・ヴォッカを注文すれば、必ずハウスサラダが付いてくる、そんなシンプルさが心地よかったのです。

現在はマンハッタン、チェルシーに住んでいます。観光客で溢れるこの街は、常に刺激とフラストレーションの狭間に立たされます。地下鉄の遅延、ネオンの光、歩道の人混み、時折聞こえる叫び声――過剰な情報に常に晒されているのです。

そんな中で、何でも手に入る都会の便利さに背中を押されがちですが、たまに“刺激からの休暇”が欲しくなることがあります。郊外のモールは、そんな欲求をシンプルに満たしてくれます。


パサデナのモールでのひととき

かつてサンフランシスコに住んでいた頃、恋人とゴールデンゲートブリッジを渡り、Corte Maderaの屋外モールへ足を運び、チーズケーキファクトリーで食事をしたものです。パサデナでも同じように、J.Crewでサンダルを選び、Zaraで合皮ジャケットを試着し、少し西部風のダウンタウンを散策しました。

ヒューストンズで出会った数人の地元の人々と会話を交わしたのは、文化的な交流を求めたからではなく、単に話がしたかったからです。インスタ映えを意識せず、ただ“淡白さ”を味わう――それが完璧な休日でした。

パサデナのダウンタウンは決して華やかではありませんが、その“淡白さ”こそが私にとっての魅力です。次にまた“郊外”を求めるときは、必ずほうれん草アーティチョークディップとともに訪れたいと思います。


でも、まだ続きがあります

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