地中海で風に吹き飛ばされた4日間クルーズ体験
Fathom創設者のパビア・ロサティが、Windstarの最新船Star Breezeのニース‑ローマ初航海をレポートします。
モナコ – 私は旅行サイトを運営していますが、クルーズについてはほとんど知りません。絵画ギャラリーで彫刻を無視するようなものです。陸上の旅行は好きでも、クルーズという大きな旅行ジャンルを先入観だけで排除していたのは、かなり馬鹿げていました。
そこでWindstar Cruisesから、Star Breezeの初航海(ニース‑ローマ4日間)に招待されたので、ベローナに住む従妹エリサを同行させました。フランス南部での数日とローマでの滞在を加えて、トランスアトランティックの移動も価値あるものにしました。
実はクルーズだけでも十分楽しかったのですが、Star Breezeは予想外の魅力が満載でした。

Welcome aboard.
All Aboard!
まず背景から。Star BreezeはWindstar艦隊で3番目の全スイート・パワーヨットで、他はセーリングヨットです。元はSeabourne社の船で、Windstarが取得後に全室装備を一新しました。乗組員が航海中ずっと船体を磨き続けている様子から、船舶は手入れが絶えず必要だと実感しました。
Windstarの特徴は「帆」です。午後10時前に出港すると、全船で「Sail Away」セレモニーが行われ、デッキで帆が揚げられ、ヴァンゲリスの『1492: Conquest of Paradise』が流れます。やや陳腐ですが、ロマンチックです。
もう一つは船のサイズ。乗客は最大300人、Star Breezeは212名。小型船なので、モナコのような小さな港にも寄港できます。大型クルーズ船は大型タンダーが必要ですが、Windstarは直接岸に上がれるので、自由度が高いです。

ニースの市場。

マルク・シャガール美術館の一部。
Day One: ニース(フランス)
クルーズは陸上から始まりました。Windstarは現地ツアーを提供しており、私はシェフ・マイケル・サブランと行く市場散策を選びました。イチゴや白アスパラガス、オリーブなどを試食し、フランスの野菜市場の賑わいを満喫しました。
その後、エリサと共にマルク・シャガール美術館へ。若い頃に訪れた思い出が蘇り、旧約聖書のカラフルなキャンバスに圧倒されました。
港に戻ると、赤絨毯が敷かれた船が待っていました。チェックインで渡されたキーカードでデッキ出入りを管理され、スイート214号室に案内されました。室内はクリームイエローとダークブルーを基調としたデザインで、バルコニーからはクルーズの出航式が見えました。
船上では司祭の祝福とWindstar CEOハンス・ビルクホルツ、ゴッドマザーの旅行ジャーナリスト・ウェンディ・ペリンのスピーチが行われ、シャンパンの瓶が船首に割られました。その後、デッキでのSail Awayとシャンパンでモナコへ向かいました。
夜はモナコの港で散策し、エレガントなレストランJosephで王子アルベールと同席するという偶然の出会いも。1日のハイライトは市場、博物館、シャンパン、そして王子とのナイトアウトでした。

Star Breezeがモンテカルロに停泊。

モンテカルロの様子。
Day Two: モナコとモンテカルロ
モナコ滞在は自由時間。岸辺の散策や旧市街、海洋博物館、衛兵交代式などを楽しみました。私の目的はCap D'Ailの青年寮(当時はユースホステル)を再訪すること。かつてユーロレイルで泊まった思い出の場所です。
海岸沿いの散歩は約1時間。岩場とピンクのヴィラ、ブーゲンビリアが続く景色はまさに絵画のようでした。青年寮は閉まっていましたが、周辺の雰囲気は変わらず、バーベキュー用のグリルや古びたベッドが残っていました。
昼食はモナコの人気レストランTip Topでピザとロゼワインを堪能。その後、船内でフランス料理のディナーを楽しみ、ウィンドスターのゴッドマザー・ウェンディと座談会。大船と比べて「乗客が少なく、個別サービスが受けられる」ことの魅力を再確認しました。
夜はカジノ・ド・モンテカルロを見学し、船の図書室で『アイアンマン』シリーズを鑑賞。翌朝、イタリアへ向かいます。

カラフルなポルトフィーノ。
Day Three: ポルトフィーノ(イタリア)
朝、バルコニーからはリグーリア海とポルトフィーノの港が見渡せました。小さな港のため、タンダーで乗降。昼食はBelmond Hotel Splendidoでオリーブオイルテイスティングとトロフィエ・アル・ペストのパスタ。
ホテルは元修道院で、海を見下ろすモダンなスイートやクラシックルームを見学。午後はFathom寄稿者のサリー・スポールディングと共に、ホテル背後のハイキングへ。約3時間の散策でオリーブ畑や丘陵、そして10世紀のサン・フルトゥーソ修道院へ到達し、最後のフェリーでポルトフィーノに戻りました。
港では地元レストランÖ Magazìnでタリアテッレとイカのトターニ、トロフィエ・ペスト、白ワインを堪能。再びタンダーで船へ戻り、デッキでワインと映画、ポップコーンを楽しみました。

エルバ島をドライブ。

エルバのビーチ。
Day Four: エルバ(ポルトフェラリオ)
エルバはナポレオンの流刑地として有名です。朝食後、エリサとレンタカーで島を巡り、手作りレザー製品を売るミラノ出身の職人や、風光明媚なビーチを訪れました。
午後4時の出航に間に合わせるため港へ戻ると、船の荷物受け取りが遅れ、数時間待機。待ち時間はジムやスパ、ブリッジ見学に充て、船長と航海図の説明を受けました。
最後のディナーはAmforAでツナタルタル、グリルラムチョップ、グランマルニエ・スフレを堪能。乗客同士の交流も深まり、船旅は温かい思い出で締めくくられました。
翌朝、ローマのシウィタベッキアに到着し、バスでテルミニ駅へ。4日間のクルーズは、フランスとイタリアの海岸線を散策しながら、豪華スイートと地元体験を同時に味わえるものとなりました。次は大西洋横断クルーズに挑戦したいと心に誓います。
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パビアとエリサがニースから帆走する様子(写真:ティム・ベイカー)。




