ローマニア山岳での不安と友情の冒険記
はじめに
旅の途中で自分の能力に疑問を抱くことがあります。『本当にできるのか?』『ここで何をしているのか?』『なぜやっているのか?』といった思考は、特に人里離れた場所で強く現れます。
雨の中のキャンプ
今朝、テントの中で寝袋にくるまって山に囲まれ、最寄りの村から何キロも離れた場所にいました。雨がテントに降り始め、絶望感に襲われました。雨天では道路が通行不可能になるほどで、急な坂道を上がって本来の「道路」へ戻ることすら不可能に思えました。
食料は数日分確保していましたが、山に閉じ込められたらどうなるか…食料が尽きてしまう恐怖が頭をよぎります。
仲間との会話
相棒のタイラーはすぐに私の重さを感じ取り、『何があったんだ?言ってみて』と声をかけてくれました。彼の鋭い感受性に感謝し、恐れを打ち明けると、彼はいつものように笑いながら励ましてくれました。雨はやみ、土砂崩れや雪崩の心配もなく、私たちはテントを片付け、朝食を取り、メールをチェックし、水筒を満たして、谷からの脱出に向けて準備を整えました。
苦しい登りと選択
前日に洞窟を探すために岩壁を登り、急流を渡した疲労で、もう冒険は限界だと感じました。自転車で山を下り、再び急な坂を押し上げる作業は、まさにアイアンマンのトレーニングのようでした。『洞窟のためにこんなに頑張る価値はあるのか?』と自問しながらも、木々の間から差し込む光に、エルフの住むリヴェンデルのような幻想を覚えました。
やっと頂上にたどり着くと、次の選択が迫られました。道は未舗装でぬかるみ、車ですら通れません。山を下り町へ戻るか、計画していた50km先の修道院へ向かうかです。タイラーは続行を望みましたが、最終的に私が決断し、再び山道を進むことにしました。
出会いと感謝
道中、牛を飼う老婦人に出会い、彼女が編んでいた帽子を見せると、言葉は通じなくても笑顔で受け取ってくれました。彼女はスカートを編んでいる最中で、牛が道に入るとスイッチで尻を叩き、笑いながら注意しました。その瞬間、山道を選んだ意味が胸に染み渡り、苦労が報われたと感じました。老婦人は私の汚れた手を握り、優しくキスをして旅の安全を祈ってくれました。
心が温かい感謝で満たされ、世界は今、すべてが正しいと感じました。




