日本のテーブルマナー完全ガイド
テーブルと座席
日本の飲食店には、畳の上に低いテーブルと座布団が置かれた和風スタイルの席があります。座る際は靴やスリッパを脱ぎ、畳の上に直接足を踏み入れないようにしましょう。また、他人の座布団に足を乗せるのはマナー違反です。座り方の詳細は別ページをご参照ください。
食事の作法
ほとんどのレストランでは、食事前に手を拭くための濡れたおしぼりが用意されています。注文が揃ったら、全員が揃うまで待ち、食事開始の合図として「いただきます」と言いましょう。料理がすぐに食べられる状態でも、まだ他の人の料理が届いていない場合は「お先にどうぞ」や「お先にいただきます」と声を掛けると丁寧です。
小さな丼ものは手で持ち上げて口元まで近づけて食べるのが正しい作法です。一方、皿や鍋など大きめの器は持ち上げずに箸やスプーンで食べます。共有皿から取るときは、箸の反対側や専用の取り箸を使いましょう。
テーブルで鼻をかむ、げっぷをする、大きな音を立てて食べることはマナー違反です。逆に、ご飯は最後の一粒まで食べ切ることが美徳とされています。食べられない料理がある場合は、事前に店員に伝えれば代替品を用意してもらえることがありますが、特に理由がなければ皿に残すのが無難です。
食事が終わったら、使用した器は元の位置に戻し、蓋があれば元に戻します。箸は箸置きや紙の箸置きに戻し、最後に「ごちそうさまでした」と感謝の言葉を述べましょう。
飲み物の作法
全員がグラスを持ち、乾杯の掛け声「乾杯」で杯を上げてから飲み始めます。
アルコールを飲む際は自分で注ぐのではなく、互いに注ぎ合うのが常識です。相手のグラスが空になりそうなら、こまめに注ぎ直しましょう。また、誰かが自分に注いでくれたら、まずは少し飲んでから受け取ると礼儀正しいです。
フォーマルな店では酔いすぎはマナー違反とされますが、居酒屋などカジュアルな場では適度に酔う程度は許容されます。ただし、他の客の迷惑にならないように注意してください。
ノンアルコールを希望する場合は、遠慮なくその旨を伝えましょう。ノンアルコールビール、緑茶、ジュース、炭酸飲料などが一般的に提供されます。
具体的な食べ方
- ご飯:丼を片手で持ち、箸はもう一方の手で使い、口元まで持ち上げて食べます。白飯に醤油をかけるのはマナー違反です。
- 寿司:小皿に醤油を少量注ぎ、余分に注がないように注意します。わさびは寿司にすでに付いていることが多く、追加する場合は少量にとどめます。手でも箸でも食べられますが、一口で食べ切るのが基本です。にぎりは魚側を下にして醤油に軽くつけ、漬けにぎりなどは醤油をつけません。軍艦巻は醤油をかける程度にとどめます。
- 刺身:小皿に醤油を注ぎ、わさびを少量乗せて刺身をつけて食べます。種類によってはおろし生姜を添えることもあります。
- 味噌汁:汁はカップのように飲み、具は箸ですくって食べます。
- 麺類:箸で麺を持ち上げ、口に運びます。そばやラーメンなどはすする音を立てるのが食事を楽しんでいる証拠とされ、味が引き立ちます。スープがこぼれないように注意し、陶器のスプーンがあればそれで飲み、無い場合は丼ごと口に運びます。
- カレーライス・どんぶり系:ご飯とソースが混ざっているため、箸が使いにくい場合は大きめのスプーンが提供されます。
- 大きな料理(エビ天、豆腐、コロッケなど):箸で一口大に切り分けるか、直接口に入れられるサイズであればそのまま食べ、残りは皿に戻します。




