スリランカの建築遺産:宝石のような名所
はじめに
スリランカといえば、ヤシの木が並ぶビーチや透明な海、白い砂浜が思い浮かびます。ミリッサやベントータでビール片手にくつろぐのも魅力的ですが、海岸線を離れれば、世界クラスの料理と同じくらい多彩で魅力的な建築遺産が待っています。
ガレ砦(Galle Fort)
まずは南海岸近くに位置する、17世紀のガレ砦へ。ユネスコ世界遺産のひとつで、16世紀にポルトガルが築き、1663年からオランダが要塞化しました。1796年のイギリス支配まで島の主要港として栄え、海岸線に沿う36ヘクタールの生きた城壁都市です。石畳の通りを散策し、近くのカタルワ・プルヴァラマ・マハヴィハラ寺院(13世紀の森に佇む、19世紀のフレスコ画が見られる)を訪れましょう。夕暮れ時に城壁を歩けば、砦と海のパノラマが広がります。歴史的なガレ砦ホテルで、かつて宝石商が住んでいた建物を改装したフュージョン料理を楽しむのもおすすめです。
キャンディ(Kandy)と聖なる街
緑豊かな山岳地帯にあるキャンディでは、植民地建築と仏教聖地が調和します。ユネスコ登録の聖なる街に足を踏み入れ、仏陀の歯と伝えられる聖遺物を納めたダラダ・マリガワ(歯の寺)を拝観。さらに、ビクトリア様式の墓石が並ぶ英国駐屯地墓地では、日射病や野生動物との遭遇といった植民地時代の苦労が語られています。キャンディが1815年にイギリスに降伏した歴史的背景を感じ取れます。
文化三角形(Cultural Triangle)
キャンディ、アヌラーダプラ、ポロンナルワを結ぶ「文化三角形」には、さらに四つのユネスコ遺産があります。12世紀に築かれた王宮庭園都市の遺構が残るポロンナルワ、5世紀の岩山要塞シギリヤ、シギリヤ聖なる街の宮殿と僧院、そして壁画が彩る洞窟寺院ダンブッラ。いずれも古代文明の栄華を今に伝える貴重な遺産です。
コロンボの隠れた名建築
コロンボの喧騒の裏側にも、多文化的遺産が息づいています。100年以上の歴史を持つストライプ模様のジャミ・ウル・アルファ・モスク、19世紀のケラニヤ・ラジャ・マハル・ヴィハラ寺院、古代のスリ・カイラワサナートゥル・スワミ寺院、そして鮮やかな聖アンソニー教会などが見どころです。現代アートに触れたいなら、リオネル・ウェント・センターや、1985年に完成したベイラ湖の光り輝くセマ・マラカヤ・パビリオン(タイの仏像と聖なる菩提樹が配された)を訪れてみてください。
歴史を体感できる宿泊施設
旅の締めくくりは、歴史的ホテルでの滞在です。コロンボの植民地時代の雰囲気が残るパークストリートホテル、ガレ近郊の復元されたイルケティア・エステート、タンガレ近くのオランダ植民地様式のビーチハウスなど、アンティーク家具とパーソナルサービス、プライベートビーチが融合した贅沢な空間で、過去と現在を同時に味わえます。




