ラテンアメリカ・カリブ海のユニークなカーニバル伝統
リオの華やかな祭りだけでなく、ラテンアメリカとカリブ海各地では、四旬節前の1週間に独特なカーニバルが開催されます。数百万人が音楽やダンス、飲み物に酔いしれながら、地域の文化と創造性が光る驚きの風習を体験します。

ブラジル・パラティでの泥まみれのパレード、トリニダード・トバゴでのチョコレート塗り、パラグアイでの人工雪スプレー、パナマでの水トラック、そしてメキシコでの人形焼却など、各国の個性的な習慣が続きます。

悪霊焼き(Quema del Mal Humor) – メキシコ
メキシコのカーニバルは、象徴的な「Quema del Mal Humor(悪霊焼き)」で幕を開けます。政治家や芸能人など、議論の的となる人物の紙粘土人形が街頭に掲げられ、炎に包まれます。炎が燃え上がると同時に、参加者は悩みや不安を燃やし去り、祭りの開始を歓声で祝います。ベラクルスやマサトランなどで行われ、2019年には元大統領エンリケ・ペーニャ・ニエトの人形が焼かれました。
泥ブロック(Bloco da Lama) – ブラジル
リオのサンバドロームとは対照的に、パラティの歴史的街路で開催される「Bloco da Lama」は、泥まみれの祭りです。1986年に雨でぬれた若者たちがビーチの泥で遊び、街中をパレードしたことが起源です。現在は参加者が泥を全身に塗り合い、サンバやレゲトンに合わせて踊ります。煌びやかなリオの祭りとは全く異なる、原始的で楽しい体験です。
人工雪祭り – パラグアイ
暖かな気候のエンカルナシオンは「カーニバルの首都」と呼ばれ、夏の熱気の中で人工雪スプレー缶が白い雪のように噴射されます。顔や体に「雪」やシェービングクリーム、白い塗料を吹き付ける光景は、まるで冬のワンダーランド。12,000人が収容できるサンバドロームも設置され、賑やかな街頭パーティが繰り広げられます。
オルロのカーニバル – ボリビア
ユネスコの「無形文化遺産」に登録されたオルロのカーニバルは、古代先住民の儀式とカトリックの要素が融合した祭りです。見どころは「Diablada(悪魔の踊り)」で、何百人もの参加者が悪魔の衣装・マスク・ウィッグを身にまとい、善と悪の象徴的な戦いを演じます。七つの大罪を表現する壮大なパフォーマンスです。
ラ・モハデラ – パナマ
パナマのラス・タブラス・カーニバルは、熱帯の暑さに対抗するため「la mojadera(水掛け)」が行われます。水トラック「culecos」が街中の踊る群衆に水を噴射し、ウォーターガンやバルーン、バケツが飛び交います。水着で参加し、スマートフォンは防水ケースに入れるのが必須です。
ジューベール(J'Ouvert) – トリニダード・トバゴ
トリニダードのカーニバルは、首都ポート・オブ・スペインで「J'Ouvert(フランス系クレオール語で『夜明け』)」が始まりです。参加者は古い服にチョコレート、油、ペンキ、泥を塗りつけ、プランテーション時代に奴隷が身を隠すために用いた装いを再現します。この包容力のある儀式は、身分や人種の壁を越えてみんなで熱狂的な街頭ダンスを楽しむものです。
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