キャンバスの向こう側へ:ジオメトリック&MADIアート美術館を訪れる
概要
ダラスでよく知られるダラス美術館やアジア美術館を訪れる人が多い中、ジオメトリック&MADIアート美術館は、抽象表現、幾何学、色彩を体感できる独特の空間です。アップタウン・カーネギーストリートに位置する2階建てのこの美術館は、訪れる人々に生きた芸術体験を提供します。
設立の背景
2003年、ビルとドロシー・マスターソン夫妻が元法律事務所の1階をギャラリーに改装するよう、アーティストのヴォルフ・ロイトマンに依頼したことがきっかけです。ロイトマンは「通り全体を生きた彫刻に、街を永遠の創造状態に変える」ことを目指しました。現在、鮮やかな赤字で掲げられた「Arcadia」のサインは、目印として知られています。
MADI運動とは
MADIは1940年代にアルゼンチン出身のカルメロ・アルデン・キンが木を彫り、不規則な形状や凹凸のある形態を試みたことから始まった、国際的な抽象芸術の潮流です。今日では、世界中のMADIアーティストが大胆な色彩と幾何学的形状を用いて、遊び心に満ちた時に超現実的な作品を生み出しています。
常設コレクション
常設展示には、世界各国の彫刻や絵画が多数揃っています。特に、イラン出身のファリバ・アベディンによる鮮やかな幾何学抽象、ダラス出身の彫刻家ジェームズ・アラムバウが追求する表現的幾何学のハーモニー、そして創始者カルメロ・アルデン・キン自身の作品が見どころです。館内はコンパクトに設計されており、1時間以内で全コレクションを見学できるため、家族連れや学校の遠足に最適です。
臨時展と過去の企画
年間4回の臨時展が開催されます。例として、2019年初頭にはエクアドル出身のエルナン・ハラが手掛けた「Exposition in Blue」—正方形を多様に解釈した作品—や、ダラス出身のリチャード・パニアグアによる「Art in Three Dimensions」—幾何学的彫刻やトンド、壁面インスタレーションにサイケデリックな色彩を施した展示—が行われました。
プログラムとイベント
展示以外にも、Arcadia Salonという討論シリーズ、アーティストトーク、創作ワークショップ、ボランティアガイドツアーなどが開催され、地域コミュニティとの交流や抽象芸術への理解を深めています。
入館情報
入館は無料(寄付は歓迎)です。開館時間は火曜から土曜が午前11時~午後5時、日曜が午後1時~5時です。
全ての写真はジオメトリック&MADIアート美術館提供。




