未踏のライン – Degrees North プロジェクトインタビュー
インタビュー概要
Kieran: Degrees North プロジェクトの発想はどのように生まれましたか?
Xavier: アラスカへはずっと行きたかったのですが、ラルフ(Backstrom)が Google Earth で素晴らしいロケーションを見つけてくれました。Google Earth は山々の全容が見えるので、まさに『これだ!』と感動しました。過去25年で行われたプロダクションはほぼ同じ手法でしたが、飛行機で人里離れた場所に降り立ち、海を背にしたスパイニーなフェイスでボートに乗るというイメージは実現されていませんでした。これが新しい冒険になると確信しました。
プロジェクトのスケールと今後の展開
― 南極と北極、両方をカバーしていますが、今年中に完結させる予定ですか?それとも長期プロジェクトになるのでしょうか。
すでに『Mission Steeps』を完成させ、ひとつのサイクルが閉じました。次は完全自律ドローンで外部カメラマンなしの撮影に挑みます。『DIY(Do It Yourself)』と名付け、世界をクルーズしながらウェブエピソードとフルフィルムを自ら撮影する予定です。現在は撮影開始段階で、来年以降に本格的な作品へと昇華させます。
アラスカでの未踏ラインへの挑戦
― アラスカには手つかずのラインが多数あると聞きますが、フリーライディングの観点からはほとんど踏まれていないと。どのようなビジョンで臨んでいますか。
今回の旅では、圧倒的なパウダーを求めました。ロシアやカムチャツカでも似たような雪は見つからず、やはりアラスカが唯一無二だと確信しました。メッカと呼ばれる場所で全く新しい体験を創出したいという思いが原動力です。
南極でのロジスティクスと安全性
― 南極のような広大な環境での撮影は、物流面で大変だったのでは?
全ての遠征は日常的なものではありません。事前調査が必須で、周囲からは『狂っている』と見られることもありますが、ビジョンにコミットし続けることが重要です。チームは9名で、ラルフ・バックストロムやサミュエル・アンタマッテンらが参加しています。
― 氷山に乗る際の安全判断は?
船長は非常に不安がっており、氷山がいつでも傾く可能性があると警告しました。強風が吹き始めたため、船長は撤退を命じました。再挑戦は許可されませんでした。
プロジェクトの根底にある情熱
― ただのロケ地巡りではなく、何がこの大きなビジョンを駆り立てたのですか。
インスピレーションは常に探し続けるものです。新しいことに挑むほどアイデアが湧き、心に響くものが見えてきます。過去にジェレミーとキャンプをしたとき、海に面した美しい山々を眺めて『あの山で滑りたい』と願ったことが原点です。
南極でボートに乗り、ラインを自分で選ぶつかる感覚に魅了されました。その体験とアラスカの圧倒的なパウダーを組み合わせることで、海と雪という二つの要素が融合した新しいフリーライディングが実現できると考えています。
― 日常に戻っても新しいラインを探す衝動はありますか。
時と場合によりますが、時には保守的に過ごすこともあります。しかし、危険なミッションに挑むことで自分を試すのが好きです。一人で行うことが多く、仲間を巻き込む場合は大きな責任が伴います。
― アラスカに同行する二人の目標は異なりますか。
基本的には同じ方向性です。細部での違いはあるものの、全員が同じ映像作品に参加しています。
― 山を選ぶ基準は何ですか。
美的感覚と自分がそこでするイメージが合致するかが最重要です。難易度や標高だけで選ぶ登山的な基準はありません。
ディレクターのグイド・ペリーニがパラモーターで旅路を記録し、Degrees North は観客に新たな視点とアドレナリン体験を提供します。秋にはケンダル・マウンテン・フェスティバルなど、世界各地の映画祭で上映予定です。トレーラーはこちらからご覧いただけます。テロ・レポの写真はDegrees North Photo Featureでチェックしてください。





