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凝灰岩・イニッシュで挑む 132km アドベンチャーレース

スマートフォンがビープ音を鳴らした。友人でフォトグラファーのジョニーからメッセージが届き、アイルランド海岸での冒険に参加することになった。目的は「Tuff‑Inish」――全長132km、ランニング・サイクリング・カヤックを組み合わせた過酷なレースだ。

画面には激しい雨に打たれる男性の写真と、数日後に到来する「ストーム・カラム」の警報が映し出されていた。嵐と強風、そして過酷な耐久挑戦――自分の鋼の意志を試すにはうってつけだ。#withgrangersyoucan のハッシュタグが、少しだけ笑みをこぼさせた。

出発前の静かな空

しかし出発当日はインヴァネス空港で青空と快晴に見舞われた。小型機でベelfastへ向かい、アイルランド海を横切りながら「やっとここまで来た」と安堵した。

着陸直後、雨が激しく降り出し、翌日の天候予報を物語っていた。北アイルランドの国境を越え、レースのスタート地点であるモヴィルに到着。ここから12時間で約2,500mの上昇を乗り越えることになる。

レース前の準備

登録会場に並んだ大きなトランジションボックスを目にして緊張した。他の参加者は世界一周に匹敵する装備を積んでいたが、ジョニーは「自分の競技に集中しろ」と助言。自転車の組み立てと防水装備のチェックを終え、暗くなる中でレースブリーフィングが行われた。

スタートと最初の区間

シャワーで目を覚まし、食事を取り、雨具に身を包んでスタートラインへ。海風と横から降る雨の中、タイムクロックのネオングリーンが顔を照らす。スタートは順調で、道路は次第に暗くなり、海の眺めは霧に覆われた。

カヤック区間

マギリガン港でカヤックに乗り換えた。天候がキャンセルになるかと心配したが、波は穏やかで無事に対岸の桟橋へ到達。再び自転車に乗り、ジャケットを首まで締めて雨に挑んだ。

自転車区間の厳しい上り坂

ワイルド・アトランティック・ウェイを走ると、途中でロバや馬、牛が道路に顔を出す光景が広がった。ゆっくりとした長い上り坂を登り、絶景を堪能した。途中、ジョニーがレースの様子を撮影してくれた。

マモーレ・ギャップの最終上り

約73km走破した地点で、マモーレ・ギャップの急勾配が待ち受けていた。仲間のマルティナと励まし合いながら、トランジション地点へ向かうと、バンのドアが雨宿りのシェルターとなった。温かい甘い紅茶とエナジーバーで体力を回復し、再び山頂へ。

最終自転車区間と不思議な「マジック・ロード」

上り途中で「The Magic Road」と呼ばれる錯覚道路に遭遇。魔法のように車が逆方向に上がるように見えるが、実際は重力に逆らうだけだった。頂上からは無限に続くように見える下りが海と街へと続いた。

ランニング・ハーフマラソン

最後の区間はハーフマラソン距離のトレイルラン。舗装路に切り替わり、足が重くなる中、ジョニーが不満げな表情を撮影してくれた。最後の数キロは道路へ戻り、マヴィルへ向かう標識を目指した。

ゴールと余韻

ゴールゲートを通過した瞬間、歓声と共に疲労が解放された。完走者からは温かいスープと熱い紅茶が差し出され、達成感に包まれた。


凝灰岩・イニッシュで挑む 132km アドベンチャーレース

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