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スコットランドでの手軽な脱出旅行

鉄道橋を渡り山々を見渡すと、予想通りの霧と雨が立ち込めていた。カーンゴームズ本来の壮大な姿は見えず、雲の壁だけが広がる。山頂付近は風速50mphに達し、当初計画していた高山湖畔でのキャンプは不可能に見えた。

新たなルートへの期待

地図を見直し、プランを練り直すうちに失望は希望へ、そして興奮へと変わっていく。帰宅まで24時間、自然の遊び場であるカーンゴームズの中で無限の可能性が広がっていた。時間に余裕ができたので、長い散歩を開始した。観光客で賑わうエイビーモアを出発点に、西へ向かいすぐに森林へと入った。

グレン・フェシーへの道

仲間と共に広がるグレン・フェシーへ向かう。再生した松林、冷たく暗い水への飛び込み、そして夜はボージーで焚き火を囲む――必要なものはすべて揃っていた。

ウァス・ロチャンスでの出会い

最初の目的地はウァス・ロチャンス。空から見ると熊の足跡に似た暗い池が連なる場所だ。小雨が水面にそっと降り、風もほとんどない。周囲の木々に守られたこの場所は、遠くの丘陵とは対照的な静寂が広がっていた。雲間から太陽が顔を出し、まるで夏の真ん中に足を踏み入れたかのようだった。

湖での泳ぎ

寒い日でも泳ぎたくなる衝動は抑えきれず、服を脱いで暗い湖の中心へと泳ぎ出した。水温は「悪くない」程度で、ウイスキー色の深い光が差し込む。喜びの声を上げると、山々がエコーで返してくれた――自分が生きていると実感した瞬間だった。

スコットランドでの手軽な脱出旅行

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クレアグ・ファーレイティレでの眺望

泳いだ後はすぐに服を着て、近くの丘クレアグ・ファーレイティレへ向かった。短い登りだったが、素晴らしいパノラマが待っていた。湖と森、遠くの丘が見渡せるが、山はまだ見えない。霧が高地を覆っているため、もし登っていたら素晴らしい景色は見えなかっただろう。雲がやがて日光を奪う前に、貴重な資源――ブルーベリー――を収穫した。

ブルーベリーの収穫

8月下旬から9月にかけて、森や丘に広がるブルーベリーは最高のスナックになる。新鮮なまま食べても、保存してベーキングに使っても、朝食のオートミールに加えても美味しい。雨上がりの光に照らされ、手軽に小さなバケツとお腹を満たした。

グレン・フェシーの再発見

道はさらに奥へと続き、やがて木々の間から開けた広い谷へと出た。ポニーブリッジと呼ばれる最後の橋を渡り、川の東岸に整備されたトレイルへ。ヘザーと松林が交互に広がるこの谷は、鹿の数が減少したことで松の再生が進んだ好例だ。ここで狙っていたのは、すばしっこいレッドスクィーレル――赤リスだ。

ルイ・アテイチャンへ

最終的にたどり着くのは「小さなジュニパー林の斜面」を意味するルイ・アテイチャン。名前の通り、背後の丘はジュニパーの茂みで覆われている。ゲール語の地名が森や小川に刻まれ、土地がかつてどのように見られ、利用されてきたかを感じさせてくれる。静かで野性的なハイランドは、私にとって本来いるべき場所だ。

スコットランドでの手軽な脱出旅行

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ボージーでの夜

最後の小川を渡ると、ボージーの煙突が見えてきた。煙がゆっくりと立ち上り、火はすでに灯っている。ウイスキーを片手に新しい友達と語らい、夜はボージーの犬と過ごした。跳ね回る歓迎の儀式の後、犬を落ち着かせて自分もリラックスした。

日常ではなかなかリラックスできず、読書すらも気が散ることが多い。こうした場所に身を置くと、心が静まり、悩みが遠のく。『何が聞こえるか、どこへ行けるか、まだ見ぬものは何か』と可能性に胸が高鳴るが、逃げているわけではない。得られる経験こそが重要だ。

夜になると寝袋に潜り、ヘッドランプの光で『イン・ザ・カーンゴームズ』をめくる。ナン・シェパードの詩『心の欲望へ旅した男』に出会い、暖炉のパチパチ音と犬の呼吸に包まれて眠りにつく。


翌朝のボージー

朝日がボージーの窓から差し込み、残り火がまだ温かい。窓際には死んだミジンコが積み重なり、朝食は木陰で食べようとしたが、すぐにミジンコの大群が襲来。スコットランドの山歩きの天敵であるミジンコは、サイズはピリオドほどでも、数が圧倒的で刺すと激しい痒みが走る。20秒だけでもアドレナリンが噴出するほどだ。必死に叫び、羽ばたき、顔をこすりながら、やっと屋内へ戻り、ミジンコネット越しにポリッジを狼吞噬した。

スコットランドでの手軽な脱出旅行

スコットランドでの手軽な脱出旅行

スコットランドでの手軽な脱出旅行

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新たな水辺の探検

昨晩の仲間とのドラムの語らいで、帰路近くに滝があると聞いた。泳ぐというより自然のパワーシャワーだが、ミジンコの後の新たな刺激としては十分だ。柔らかい目で森を歩くと、オーストラリアのブッシュマンが語ったように、足元と前方を同時に見ることができる。すると、すぐ前に赤リスの姿が――小さな体にふさふさした尻尾。すぐに木へと駆け上がり、枝の揺れだけが残る。

ボージーの情報を頼りに、道から外れた細いトレイルを上り、倒木や湿地帯を通り抜けた先で轟音が聞こえてきた。風かと思い、さらに進むと、広がる峡谷と白い水流が現れた。そこが滝で、膝ほどの浅さだが、岩の上に横たわり水のシャワーを浴びると、氷の指が全身を叩くような爽快感が得られた。

帰路

森を抜けて再び舗装された道路に出ると、駅へ向かう道のりが始まった。車が通り、やがて携帯の電波が戻り、データが復帰した。最初の計画は叶わなかったが、自然の中での旅と体験は十分に得られ、心はすっきりとリフレッシュした。


Calumは新作 KEEN x Sherpa Adventure Gear Innate レザー登山ブーツを履いていた。このコラボはネパールの子どもの識字支援を目的としており、1足販売ごとに KEEN と Sherpa が €15 を Room to Read に寄付する。詳細は https://www.keenfootwear.com/en-gb/innate-sherpa/ をご覧ください。

トラベルノート
  • スコットランド低地で楽しむ朝食:野生マスとインド風ケジリー

    テントから少し不平を言いながらも身を起こすと、昨夜の雨でできた小さな水たまりが足元に残っている。小川へ降りて袖をまくり、岩陰に挟まっていたドライバッグを取り出し、やかんに水を入れてお茶を沸かす。臨時の冷蔵庫で一晩冷やしておいた野生マスの切り身は、紫と緑の皮色はやや薄れたものの、身は濃いピンク色を保ち、養殖マスの淡い色とは一線を画す。 前夜の夕食の残りご飯はフリースジャケットの中に包んで温め、鍋の中には数個のアヒルの卵が入っている。昨日訪れた農場で手に入れたインドの米とスパイスが、魚と卵という植民地時代の要素と混ざり合い、現地料理のキチリがケジリーへと変貌した。 ケジリーのレシピにはカレー粉を入れるものもあるが、本格的なインド料理人は棚の奥にあるあいまいな茶色の粉を使うことはしない。以下のスパイスミックスを使うか、好みで加えてみてほしい。乾燥した全スパイスは重量が軽く、分量を少し変えるだけで味が大きく変わるので、ぜひ実験してみよう。 材料(2人分) 野生マスの切り身 200g 炊いたバスマティ米 150g アヒルの卵 2個 インド産スパイス(クミン、コリアンダー、カ

  • 暗闇の中へ

    旅の序章:東南アジアの北東部へ タイの北東部の丘陵を曲がりくねって走り、石灰岩のカルスト洞窟や、素朴なキッチンで味わうカオソイのスープを堪能した。乾季が例年になく乾いたこの地域で、私たちはココペリのパックラフトを必需品と考えていたが、最初の『川旅』はボートを引く時間が多く、やや落胆した。 しかし、ある夜、30年以上にわたり東南アジアの川を探検してきたオーストラリア人二人に出会う。彼らは水量が豊富だがアクセスが困難なラオスの奥地にある川、そして世界最大級とされる川洞窟を流れる「Xe Bang Fai」川を紹介してくれた。これが私たちの新たな目的地となった。 ブーラパ村への道程 川の入口に最も近い町を探すため、バスの運転手を二日間も探し回ったが、結局は地元の親切な男性が「1時間後に出発します!」と乗せてくれた。古びた鶏舎バスに乗り込み、乾燥した荷袋とパックラフトを抱えて、川のないように見えるブーラパへ向かった。 この村は戦争の影が色濃く残り、米軍の未爆弾(UXO)処理チームが活動している。世界で最も爆撃を受けた国ラオスのこの地域は、過去の傷跡と共に温かい笑顔とビールラオ、ローカル音楽のダン

  • マニフローバ・トリップ:カナダ・ネルソン川で見つけた夢の波

    序章 – 秋のネルソン川 湿った枝が火の中でパチパチと音を立て、昨晩の炭火が再び燃え上がる。薄暗い金色の朝日が煙を切り裂き、雲一つない秋空へと昇る。北カナダ・ネルソン川に秋がやってきた。朝は静寂に包まれ、白濁した急流の轟音だけが響く。 キャンプの光景 一人の男性が川辺のテントを回り、タープと丸太で作った簡易キッチンへ向かう。キャンプ用ストーブや食器は焚き火の灰で薄く覆われている。空のウイスキー瓶を横に置き、川の水でコーヒーを沸かす。今日の計画はない。想像力だけがこの白水の遊び場を制限する唯一の要素だ。コーヒーは大人の唯一の余裕かもしれない。 白濁した急流の音は、近くで寝ている11人のカヤッカーにとっては子守唄だ。東オンタリオの蒸し暑さとは対照的に、北の冷たい空気が身にしみる。川面は柔らかな霧に包まれ、夢のような光が吸い込まれる。 朝の目覚めと日常のリズム コーヒーを数口飲むと、ハンモックやテント、テピー型シェルターから眠そうな体が姿を現す。焚き火の周りにはビール缶やワイン箱が散らばり、まるでおとぎ話の朝食の残りかすのようだ。やがて、眠りの風景はカヤックで世界最高峰の波に挑む日常へと