ジュリー・ノイマンがハカラウ自然保護区でベニハワイミツスイを探す旅
朝の冷たい空気の中、サドルロードを車で走り抜け、ハカラウ野生動物保護区へ向かいました。ここで「ハカラウの友」のメンバーと共に、保護区を探索する貴重な機会が待っていました。
ハカラウ自然保護区の概要
ハカラウは1985年に国立野生動物保護区として設立され、マウナケアの斜面に広がる熱帯雨林は、希少で絶滅危惧種の植物やハワイ固有のハチドリ(ベニハワイミツスイ)の生息地です。
初めてのi'iwi(ベニハワイミツスイ)への期待
ハワイ島に21年暮らした私にとって、赤い羽毛が特徴のi'iwiは初めて見る鳥でした。古代ハワイでは、首長(ali'i)がこの鳥の羽根で作った豪華な羽衣を身に着け、権力と霊的な守護を示していました。
ガイドと仲間たち
集合場所はプウ・フルフルで、各自SUVに分かれました。私のガイドはヒロ出身のロレトで、昆虫学の学位を持ち、熱意にあふれた人物です。同行したのはヒロ出身のメルで、社会学を専攻し、卒業まであと一学期です。私自身は心理学を学んでおり、学問的にも興味深いグループでした。

私たちの共通点は「ハワイへの愛」。ハワイ島で育った私たちのDNAには自然への敬意が刻まれています。
上部マウラトラックでの探索
ハカラウに到着し、上部マウラトラックへ向かうと、霧が立ち込め、標高が上がるにつれて幻想的な雰囲気が漂いました。途中、フクロウ(プエオ)が飛んでいるのを見て立ち止まり、自然の息吹を感じました。
「何の声?」とメルが鳥の鳴き声に気づきました。
「i'iwiかな?」と私が興奮して尋ねました。
「多分違うね」とロレトが疑わしげに答えました。
車を止め、双眼鏡で木々の上部を観察すると、黄色や茶色の小鳥が素早く枝から飛び立ちました。鳴き声は高音のチュンチュンとした音が混ざり合い、まるで交響曲のようでした。i'iwiはまだ見えませんでしたが、確実に近くにいると感じていました。
原生林の奥へ
さらに上へ進み、在来のオハワイやハハの生育状況を確認しました。霧は濃くなり、寒さが骨身にしみました。ロレトはジャケットを貸してくれ、私は凍えるような寒さの中、遠くの木々に赤・茶・黄の点々を探しました。雨でレンズが曇り、i'iwiの姿ははっきりと捉えられませんでした。

最後のチャンス
下山途中、少しの失望感を抱えつつも、ロレトとメルから多くの鳥や植物を学び、貴重な体験を得ました。ロレトの上司から無線で次の客が出発準備できたと連絡が入り、私たちはもう一つだけ足を止めることにしました。
ハワイ森林・トレイルツアーの拠点近くで車を止め、徒歩で探索を続けました。すると、森全体にi'iwiの「イウィ!」という鳴き声が響き渡り、目の前の木の枝に二羽が止まっていました。
鮮やかな赤い体と黒い翼を持つi'iwiは、花の蜜をくちばしで吸いながら軽やかに飛び回ります。その速さは稲妻のようで、すぐに姿を消し、またすぐに戻ってきます。近距離でこれほど多くのi'iwiを観察できたことに、心から感謝しました。
余韻と感謝
夜、ベッドに横たわりながらも、まるで森の中にいるかのような感覚が残り、鳥のさえずりが遠い過去の楽器のように耳に響きました。森が放つ超自然的な力(マナ)を強く感じ、ハカラウが古代ハワイの人々にとって聖地である理由がよく分かります。
この体験は、ハカラウと共に旅した仲間たちへの深い絆を私に残しました。i'iwi探しは大成功でした。





