息ひとつで海と洞窟を探検 – フリーダイビングの旅
私はフリーダイビングを始めてほぼ8年になり、世界各地の大会に出場しています。フリーダイビングとは水中で息を止めて潜ることですが、それ以上の体験です。装備がない分、海を最も自由に探検できるのです。
私たちはタイ・コータオの小さな熱帯島に住んでいますが、年間の大半を旅しながらフリーダイビングと海の探索に費やしています。
ハワイのスピナーホエイルとフリーダイビング
ある旅で、ハワイ・ビッグアイランドのコナ海岸を帆走し、壮大なケアラケクア湾(キャプテン・クックが亡くなった湾)に二晩停泊しました。その結果、地元のハワイ産スピナーホエイルの群れと二度の朝をフリーダイビングで過ごすことができました。毎朝、イルカたちは夜の餌場から戻り、浅い湾で保護・遊び・休息をします。
水中に潜ると、好奇心旺盛な目で近づいてくるイルカたちが現れました。私たちは常にイルカが自ら近づいてくるのを待ち、彼らが離れたければ尾ひと振りで去ることができるよう配慮しました。群れは60頭以上で、朝の間ずっと私たちに付き添い、葉っぱでタグゲームをしたり、私たちの動きを真似したり、仲間同士で交尾したりと、まさにイルカらしい行動を見せてくれました。その知性と優雅さは、目と目が合う瞬間に実感できました。
ユカタン半島のセノーテでのフリーダイビング
昨年7月、メキシコ・ユカタン半島へ旅しました。ジャングルの奥深くには、何千もの洞窟入り口があり、そこは「セノーテ」と呼ばれる水の別世界です。何世紀にもわたって形成されたこの石灰岩の洞窟は、神秘的なマヤ文明と深く結びつき、古代の神話では冥界への門や犠牲の場とされてきました。
セノーテの冷たい水中でフリーダイビングをすると、鍾乳石と鍾乳筒が作り出すギザギザした水中世界が広がります。ジャングルの樹冠から差し込む光が、まるで大聖堂のように水面を照らし、透明な水が光を切り裂く様子は圧巻です。30メートル付近には塩水と淡水が交わる層(ハロクライン)が漂い、白い渦が不思議な雰囲気を醸し出しますが、そこが本当の深さなのかは測り知れません。
ユカタンのセノーテでのフリーダイビングは、まるで別世界に足を踏み入れたかのような魔法的で超現実的な体験でした。その感動を写真で表現しようと試みました。




