ドイツで乗馬を学んだ体験記
かつて、夕日に向かってゆっくりと駆け抜ける馬に乗ることが夢でした。しかし、実際にはその機会が訪れませんでした。最後に馬に乗ったのは、ダージリンで親に監視されながらだったことを今でも覚えています。
その後、動物好きとして育ち、馬への興味はますます強くなりました。2017年にヨーロッパ横断のバックパック旅行を計画した際、WorldPackers というボランティア・ワークエクスチェンジのサイトを見つけ、フランクフルト北西約120kmの小さな村にある家族経営の馬牧場で手伝いをする代わりに、ドイツで乗馬を学べるというチャンスを得ました。
モルツ(Mörz)という小さな町
モルツは、絵本のように美しい風景に囲まれた小さな町です。半木造の中世の家屋が20軒ほど点在し、どこか懐かしい雰囲気が漂います。私が滞在した Ballhauses 家は、150年以上の歴史を持つ建物の一つでした。

朝日の光が谷間に差し込み、オレンジや赤、黄色の柔らかな色彩が広がります。車の通りも少なく、ドイツらしい「Ruhe(静けさ)」がここにはあります。

ドイツでの乗馬学習
ボランティアとして、私には小さな部屋と広い共有スペースが与えられました。主な仕事は、鶏の卵拾い、馬の厩舎の管理、犬の散歩でした。特に厩舎の清掃は大変でしたが、毎日の乗馬レッスンがそれを補ってくれました。
6頭の馬が毎日大量の糞を残すため、夕方の掃除は30分ほどかかりますが、ボブという最年長で最も優しい馬のおかげで、乗馬技術は確実に向上しました。

さらに、ドイツの農場で掘削機やトラクターの運転も経験しました。インドでの運転経験がある私にとっては、数多くの交通規則に従うことは挑戦でしたが、貴重な体験となりました。

自転車で巡る田舎風景
ドイツは自転車がとても普及している国です。Ballhauses では数台の自転車が用意されており、近隣の村へ簡単に足を伸ばすことができました。特に、ミュンスター・マイフェルトとマイエンを結ぶ廃線路を走るコースは、自然石の高架橋やトンネルが続き、絶景が楽しめました。

ドイツ人の暮らしへの印象
ドイツ人は規律正しく、仕事とプライベートのバランスを大切にする姿勢が印象的です。彼らは「質」を重視し、手早く雑に仕上げることを嫌います。食文化はパンと肉が中心ですが、ビールへの愛情がバランスを取っています。
また、計画性が高く、何事にも代替案を用意している点が特徴です。公共の見た目を大切にし、街並みや住宅はきれいに整備されています。

同じ体験をしたいあなたへ
予算を抑えて現地の暮らしを深く知りたいなら、ボランティアが最適です。WorldPackers や Workaway といったプラットフォームに登録すれば、宿泊と食事と引き換えに数時間の仕事を提供するホストを見つけられます。乗馬だけでなく、農業やオーペアなど様々なスキルが身につくでしょう。
登録は簡単で、手数料さえ払えばすぐに世界中のホストとコンタクトが取れます。たとえば、スイスで1週間無料宿泊すれば、宿泊費だけでも大きな節約になります。





