ウイスキー旅におすすめのスポット
8月25日の全米ウイスキーサワーデーと9月の全米バーボンヘリテージ月間に合わせて、ウイスキーの名所巡りに最適な時期です。アメリカ国内はもちろん、世界のホットスポットで、格別のテイスティングや蒸留所ツアー、製造過程の裏側が体験できます。
ウイスキーは、アメリカとアイルランドでは「whiskey」、それ以外の地域では「whisky」と綴ります。語源はゲール語の「uisge beatha(命の水)」。穀物を蒸留し、木樽で熟成させることで生まれるこの飲み物は、地域ごとの技術や風土が色濃く反映されています。本ガイドでは、ウイスキー愛好家がぜひ訪れたいスポットを厳選して紹介します。
Louisville, KY(ケンタッキー州ルイビル)
コーンを原料とし、炭化したオーク樽で熟成させるバーボンは、ルイビルで最も盛んです。Kentucky Bourbon Trailだけでなく、市街地のウイスキー・ロウ(Whiskey Row)も見逃せません。見どころは、Old Foresterの高層コラムスティルや、元敷地に建つBig Penny、そしてMichter’s Fort Nelson Distilleryでのボトリング体験です。21c Museum Hotel内のProofバーでは、地元の銘柄を豊富に楽しめます。9月18〜22日のKentucky Bourbon Festival(バードスタウン)に合わせて訪れれば、テイスティングやコンサート、世界バーボン樽リレーを堪能できます。
Tokyo(東京)
日本のウイスキーは、緻密なブレンドとシングルモルトで世界的に高い評価を受けています。東京・ゴールデン街の隠れたバー、Bar BenfiddichやGen Yamamotoは、繊細なフレーバーを提供。大阪近郊の山崎蒸留所や、仙台に近い宮城峡蒸留所へは新幹線で手軽に日帰りツアーが可能です。旅の締めくくりに、映画『ロスト・イン・トランスレーション』を思い出すような、静かな夜のバーでの一杯はいかがでしょう。
Scotland(スコットランド)
スコットランドは世界有数のウイスキー生産国で、120以上の蒸留所があります。特にスペイサイドはスペイ川沿いに集中し、全シングルモルトの約半数がここから生まれます。クレイゲルラッジ・イン(Craigellachie Inn)に拠点を置けば、900種以上のシングルモルトと、Macallanの倉庫を眺めることができます。近隣のダフタウン、ロス、そしてシェリー樽熟成のGlenDronachもおすすめです。ピーティーな味わいを求めるなら、イーラ島のLagavulin、Laphroaig、Ardbeg、Bruichladdichといった「ウイスキー島」の蒸留所へ。Machrie Hotel & Golf Linksに宿泊すれば、広大なピート地帯をゴルフで楽しめます。
Tasmania(タスマニア)
タスマニアはTasmanian Whisky Trailとして15カ所の蒸留所を結びます。世界的に評価の高いLarkやSullivan’s Coveのシングルモルトは必見です。ホバートでは、ヘンリー・ジョーンズ・アート・ホテル内のIXL Long Barでウイスキーを使ったカクテルを堪能できます。
Windsor, Ontario(オンタリオ州ウィンザー)
北米最大級のウイスキー生産拠点、Hiram Walker and Sons Distilleryが公開ツアーを実施。J.P. Wiser’s、Lot No. 40、Pike Creek、Gibson’sなどのブランドがここで作られています。J.P. Wiser’s Experienceでは、デトロイト川を見下ろしながら製造工程の見学とテイスティングが楽しめます。禁酒法時代のスピークイージーを彷彿とさせるBlind Owlなどのバーもおすすめです。
County Cork(コーク郡)
アイルランドのウイスキーの多くはコークで生産され、Jamesonのミドルトン蒸留所ではツアーとテイスティングが体験できます。リーヴ川沿いのOld Town Whiskey Bar、Shelbourne、Frisky Whiskeyでは、ウイスキーとともに伝統音楽や居心地の良いスナッグが楽しめます。上質な時間を求めるなら、Hayfield ManorのManor Barが最適です。
Christchurch(クライストチャーチ)
ニュージーランド南島はモダンウイスキーの新拠点です。クライストチャーチでは、Spirits Workshopのマヌカ樽熟成シングルモルトや、Last Wordラウンジで提供されるオマルビアン16年などの「キウイ」フライトが楽しめます。洗練された夜を過ごすなら、The Georgeのラウンジでのナイトキャップがおすすめです。




