炭水化物とアルコールを断っても、ボルドー旅行は制限しない理由
食事制限が世界的なグルメ都市への旅を妨げると思いますか?旅行作家のジュディ・カウツキーは、アルコールとパンをやめた後、ボルドーを巡る食とワインをテーマにしたクルーズに乗り、フランスのワイン産地で思いがけない体験をしました。
旅のはじめに
ユニワールドの『Bordeaux, Vineyards & Châteaux』クルーズは、ガロンヌ川、ドルドーニュ川、ジロンド川を巡る8日間の食とワインの旅です。私は炭水化物もアルコールも摂らない食生活に切り替えてから、旅行のスタイルを見直す必要がありました。両親の死をきっかけに食と飲みで悲しみを埋めようとしていた私が、体重25ポンド減、2か月で健康的な生活を決意したのです。
食事制限とクルーズの相性
クルーズは「肥満の人が夜食ビュッフェで過ごす」イメージがありますが、実は食事制限がある人にとっては理想的です。船上ではシェフと直接コミュニケーションが取れ、言語の壁や何度も説明する手間がありません。130名の乗客が乗るRiver Royaleでは、イギリス出身のグルテンアレルギー患者やニュージーランド出身の乳製品不耐症者、ニューヨーク出身の種子アレルギー患者、カリフォルニア出身のベジタリアン、禁酒者、糖尿病患者などが共に旅を楽しんでいました。
船のスタッフは3名につき1名の割合で配置されており、最初の食事で私の「炭水化物・アルコールなし」の条件がしっかりと伝わりました。シェフは私の制限を理解し、フランス料理が単なるバゲットとシャンパンだけではないことを教えてくれました。
ボルドーで味わったフランス料理
私は食事を単に代替品で乗り切るのではなく、フランス人が愛する食材に焦点を当てました。香り高いチーズ、熟したアーティチョーク、ジューシーなイチゴ、甘いオレンジ、甘みのある小さなカンタロープ、そして鴨のコンフィやソレ、サーモン、ブランジーノといったクラシックな料理です。地元産の無農薬野菜や果物の質の高さを改めて実感しました。
食事の舞台は、かつてヘンリー4世が住んでいたChâteau de Cazeneuveのような歴史的建造物で、雰囲気が料理をさらに引き立てました。
シェフの市場への日々の買い出しに同行し、トマトの選び方やピーマンの見分け方、魚の見分け方を学びました。まさに地元の人々と同じ目線で食材と向き合う体験です。
現地散策と自転車ツアー
ボルドーはヨーロッパでも有数の美しい建築が残る街で、パリに次いで保存された建物が多くあります。また、車の主な通りが外周にあるため、街中は自転車に優しい環境です。川沿いのトレイルも整備されており、観光とエクササイズが同時に楽しめます。
クルーズの停泊地であるパウイヤック(メドックのワインルート)やサン・テミヨンでは、ガイド付きの自転車ツアーに参加し、街のレイアウトを把握しつつ、近くの教会やバジリカ・サン・ミシェルでキャンドルを灯しました。
アルコールは飲めませんでしたが、カディラックのワイナリーツアーに参加し、甘口ワインの製造過程で菌が果実の湿度を調整し甘みを引き出す仕組みを学びました。甘口ワインは1本のブドウから1杯分しか取れないため、手間と時間がかかります。
訪れた港町と体験
パウイヤック:メドック半島の有名ワイナリーと城を一日で巡るGo Active Bike Tourで、ムートン・ロートシルト、ピション・ロンギュヴィル、シャトー・ラトゥールを訪問。
サン・テミヨン:ユネスコ保護地区の石畳街を歩くSaint‑Emillon Walking Tourで、12世紀の岩窟教会やカタコンベを見学。鐘楼の196段の階段を登り、絶景を堪能。
ボルドー:Biking the Backstreets of Bordeaux Tourで、Quai des Chartrons沿いのリバーサイドやRue Notre Dameのアンティークショップ、サン・ルイ教会、パリス宮殿、プラサ・ド・ラ・ブールスを巡り、夜はPont de Pierreのライトアップを鑑賞。
クルーズの最後に
最終日は船のデッキでフランスの田園風景を眺めながらハーブティーを楽しみました。アルコールがなくても、7日間の旅は活気に満ち、食と景観、そして自転車での冒険が心に残る体験となりました。
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