クリアウォーター海洋水族館:救助とリハビリに取り組む
有名映画に登場したイルカがいるかもしれませんが、クリアウォーター海洋水族館(CMA)ではショーよりも、海洋動物の救助とリハビリに力を入れています。CMAのアニマルケアスペシャリスト兼ストランディングコーディネーターであるエイビィ・ストーンに、施設の取り組みについて詳しく聞きました。

施設の主な活動
来館者は、実際に稼働している動物病院の様子を体験できます。CMAは、病気や負傷した海洋動物に専門的な治療を提供し、長期的なケアが必要な個体には永続的な住まいを提供しています。
救助・リハビリの様子を見学
飼育員によるケアや給餌の様子は来館者の目の前で行われ、ナレーションを交えて救助・リハビリのプロセスを学べます。各個体にはそれぞれのストーリーがあり、来館者はその背景を知ることで、野生動物保護への関心が高まります。また、手術室やリハビリエリアの見学、エコツアー、舞台裏ツアー、限定的なアニマルエンカウンターなど、深く体験できるプログラムも用意しています。
イルカのウィンターとは?
映画『ドルフィン・テイル』で世界的に知られるウィンターは、子イルカの頃にカニ罠のラインに絡まり尾を失いました。彼女は環境教育のシンボルとして、数百万人にその悲劇を伝え、人間の海への無関心がどれほど深刻かを示しています。日々の公開プレゼンテーションを通じて、来館者は「一本のカニ罠が一匹のイルカに与える影響」を目の当たりにし、自然への配慮を考えるきっかけとなります。

ウィンターの成功物語
ウィンターが回復した最大の要因は、長年にわたる飼育員との信頼関係です。専門スタッフはウィンターの医療だけでなく、認知・身体的ニーズに合わせたケアを提供し、個々のスタッフが持つ創造性や独自の接し方が彼女の回復を支えています。ウィンターは「おしゃべり」な性格で、セッション中や仲間のホープとの遊びの時間に頻繁に鳴き声を上げます。

人間の心に響く取り組み
CMAのミッションは「人間の心を刺激する」ことです。動物との救助・リハビリ・リリースは環境保全だけでなく、来館者の感動や学びを生み出します。救われた動物のストーリーを共有することで、来館者は直接的な体験を通じて自然への関心を深めます。
特別なエンカウンター
場合によっては、飼育員が特別エンカウンターを調整し、来館者が特定の動物と間近に触れ合う機会を提供します。これは事前にゲストサービス部門を通じて予約が必要です。エンカウンターは動物にとっても刺激的な環境 enrichment となり、参加者にとっては希望と喜びに満ちた忘れられない体験となります。

動物と人間の共感
長期治療や喪失感に苦しむ来館者にとって、救助された動物と直接向き合うことは大きな慰めとなります。ウィンターが来館者の義肢に興味を示すシーンなど、動物が示す好奇心や親しみやすさは、笑顔や感動の涙を呼び起こします。
アビーの典型的な1日
救助チームの一員として、毎日が変化に富んでいます。流浪(ストランディング)事案は予測不可能なため、常に備えて迅速に対応します。業務は動物の救助からメディア対応まで多岐にわたります。
イルカへの愛情
私が最も好きな動物はイルカです。2005年12月にウィンターがCMAに到着した際、私は最初のケアスタッフの一人として彼女のケアに携わりました。高校時代にインターンとして海洋哺乳類に興味を持ち参加し、今でも動物たちを助けることに大きなやりがいを感じています。

野生での放帰
CMAは海洋哺乳類、ウミガメ、北米オオカワウソなどの救助・リハビリを専門とし、24時間体制の緊急ホットライン(727-441-1790 x1)で一般からの通報を受け付けています。獣医チームがケースを評価し、リハビリが有効と判断された個体には適切なケアを提供。NOAAやフロリダ州野生動物局(FWC)と連携し、野生復帰の最適なプランを策定します。健康で野生での生存可能性が高い動物は、リハビリ成功後に自然へ戻されます。




