エピロスの宝石・メツォボ

エピロスの宝石・メツォボ
ギリシャ北西部、ピンドス山脈に位置する山岳村メツォボは、ワインと文化を軸にした観光が盛んで、年間平均気温が10℃を超えないにも関わらず、一年中活気にあふれています。地元の人々と支援者の情熱が、自然の美しさと伝統文化を守り、活用しています。
自然と伝統が息づく町
山岳生活の苦労は、語りや歌、踊り、工芸に深く根付いています。メツォボの中心広場では、年配の男性たちがバルカン系の言語「ヴラチ」を語り合い、若者にもまだ通じるものの、使用は減少しています。この言語は、村の長い歴史を物語る貴重な遺産です。
伝統的なテーラーの技術
エヴァンゲロス・バラベコスが営む古い衣装店の壁には、金糸刺繍のベストなど地域の遺産を示すユニークな作品が展示されています。かつては12歳から16歳の若者が無給で見習いし、1日10〜12時間の修練を積んで技術を習得していましたが、現代では若者の関心が薄れ、伝統の継承が危機に瀕しています。
歴史的な交易拠点としての役割
オスマン帝国時代、メツォボはエピロスからテッサリア、マケドニア、コンスタンティノープルへと続く重要な軍事回廊として機能し、経済的な発展と社会的繁栄をもたらしました。18世紀初頭には織物や銀・金製品の保管施設が整備され、ヴェネツィア、ナポリ、トリエステ、マルセイユ、ウィーン、モスクワ、オデッサ、コンスタンティノープルなどの主要商業都市へと輸出が行われました。




