旅――一つになるために
はじめに
痛みは常に私の隣にあったが、やがてそれに慣れ、聞こえなくなった。朝、足の感覚が失われ、まるで前日に棒で叩かれたかのように動かすたびに痛みが走った。耐久限界を超えて足を無理に曲げ、体は限界を超えて苦しんだ。
壊れた親指と凍える川
壊れた親指の痛み、低体温症の金属的な味、凍った川の氷が割れた瞬間に流れ込む凍てつく水が鎧の隙間から体に侵入した感覚を覚えている。冬が来る前から、雨が続く数週間でカビが衣類や寝袋、バックパックにがんのように広がった。
33歳の誕生日と食中毒
太陽に目覚めた33歳の誕生日、激しい吐き気と食中毒に襲われた。疑念と理性、常識と前進し続ける衝動の間で揺れ、数日後に状況の重さを悟ったとき、-28℃の中でも前へ進むことを選んだ。
ソリの苦痛と凍える体
ソリのハーネスが腹部に食い込み、足は血流が途絶えて固まった。スキー板に縛られたまま倒れ、ポールに手首を固定された状態で十字架のように吊るされたまま、痛みと疲労で眠りに落ちた。
絶望と再起
凍った汗が額に付く中、目を開くと雪の上に黄色い嘔吐物が広がっていた。病の最初の一日を歩き続け、倒れながらも生存の可能性を探った。100km以上離れた定住地へ向かう途中で、涙で濡れた目は暖かい場所で眠りたいと願った。
テントと抑うつ
テントに入っても一日も過ごせず、抑うつが襲った。毎日1kmでも前進すれば正気を保てると自分に言い聞かせ、痛みはやがて遠い記憶になると信じた。
冬の極夜と氷の湖
風が顔を打ち、まつげまで凍る中、夏の終わりを恐れた。流水は手の届かない贅沢となり、乾いた雪だけが唯一の飲み水だった。氷結した湖の割れ目を探し、時に川の中流に身を投げて水を確保しようとした。
夜が昼に、昼が夜に
感覚は鋭くなり、視覚と聴覚が二重シフトで働いた。ラップランドの森の中で月光に導かれ、動物や自らの想像が恐怖の対象になることはなかった。私は人間の目からは見えない幽霊となり、犬の遠吠えだけが存在を告げた。
春の訪れと時間の流れ
冬が去り、春が来ても私は北極に近い地点に留まっていた。六月の終わりにやっと花の香りと色彩が訪れたが、すでにそれは必要なくなっていた。冬の沈黙は心の中に残り続けた。
自分自身との対話
過去の人々は凍りついた記憶となり、目の前にいたのは新たな自分と野生の本能だった。日数は数えず、時間と歴史の曲がり角に消えていった。フィンランドの森を夜に進み、昼は眠る生活が続いた。
サレクの氷の地獄
スリジエルマの町を離れ、再び数週間孤独に。5日間の吹雪で岩に投げ出され、凍った湖の雪が一晩で30cmも消えた。頭を氷にぶつけながら、8日後に2000m級の山岳谷の氾濫した川にたどり着いた。
苦しみの中の自由
凍った水に何度も落ち、濡れたまま数日過ごす。氷のシートが足元を奪い、木が無いので火も暖もない。唯一の救いは前へ歩き続けることだけだった。すべての苦しみの中で、自由を見つけた。
内なる孤独と未来への想像
心の中に閉じこもり、千の思考が沈黙と交錯した。自分に話しかけることはほとんどなく、ゴールを想像しながら「いつか、でもまだ早い」と呟いた。
写真と小さな喜び
心の余裕がなくなると、最も目立たない風景や瞬間を撮影し始めた。滝の下での入浴、凍った湖の上でオーロラを見る瞬間、数ヶ月続く曇りの後の初日の光、ビタミン不足で掘り出したベリーの甘さ、燻製したトナカイの心臓、手で捕まえた魚のバター焼き、カーペカルの赤身、旅人からもらったアボカドで調理したマスなど。
自然との一体感
自然は私の母であり、私はその子だった。自然と向き合い、冬に凍り、春に目覚め、時間と共に生きた。私は雨であり霜であり硬い岩であり、湖の波でもあり、割れる氷のシートでもある。時間と同じく止まることのない存在だった。
First published in Sidetracked Volume 11




