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犬ぞりの旅の終わりに

雪原を駆け抜けて

犬の群れが雪をかき分けながら前へ進む。あと35メートルでゴールだが、筋肉は限界に近い。舌を出しながら凛とした空気を吸い、そりと乗客(私)を丘の頂へと引っ張ってくれる。数メートル引けば、赤い小屋が現れ、今夜の宿となる。

氷の湾に到着

訓練されたグリーンランド犬は、目的地に着いたことを本能的に理解し、静かに休む。イリュリサットの町を朝に出発し、雪と凍った海を越えてカンゲルスネーク湾へ向かうのに3時間かかった。犬とムーサーは汗だくでここまで来たが、私の仕事は壮大な景観を味わうこと(そしてそりから落ちないようにすること)だけ。髪に氷柱が付くほど寒い。

犬ぞりの歴史と役割

かつて犬ぞりは冬の生存手段としてだけ使われていた。イヌイットは氷上を移動し、次のアザラシの呼吸穴を探し、食料を確保した。グリーンランド犬は賢く、コンパクトで驚異的な体力を持ち、働くことが好きだ。性格は様々で、リーダータイプやのんびり屋、フレンドリーな子や独立心が強い子がいるが、走り出すと一つのエネルギー機械になる。

ディスコ湾の氷景色

西グリーンランドのディスコ湾地域は、冬になるとまるで氷の彫刻のようになる。陸路でアクセスできるのはスノーモービルと犬ぞりだけだ。私たちは訪問者二人とグリーンランドの犬ムーサー二人の計四名。木造の小屋とそり跡が残っているため、遠隔地の最初の訪問者だと思いがちだが、実は地元の人々が毎日通る道だ。平らな雪原の向こうに見える丘は、実は凍った海に浮かぶ巨大な氷山だ。

地元の暮らしと犬ぞりの使い道

私のグリーンランド人ドライバー、ニールスは漁師で犬ムーサーでもある。彼によれば、地元の人は犬ぞりでしか行けない漁場へ向かい、氷を渡って最寄りの集落へ連絡し、犬の群れと狩りに出かけ、単に楽しむこともあるという。

犬ぞりの旅の終わりに

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犬ぞりの暮らしと名前の意味

ニールスは、犬ぞりは簡単な生活ではないと語るが、彼にとってそれが唯一の生き方だ。顔の深い皺は過酷さを物語る。山岳部で犬を操る長い日は体力を要し、ムーサーはこの過酷な環境に精通しなければならない。名前の付いた場所は、狩りに適した所や危険な所など、何らかの意味が込められていると彼は教えてくれた。

小屋の準備と暖を取る

チームは働き者の犬たちを休ませる準備を始める。ロープをほどき、犬をグループに縛り付けると、十二組の目が主人の動きを忠実に追う。まるで卓球のように見える光景だ。犬と主人は相互依存の関係で、過酷な氷原を乗り切るために互いに必要不可欠だ。犬が整列したら、私たちは小屋の中を整理し、炉に火を入れる。

小屋の入口は雪で塞がれ、テラスの椅子は倒れていた。鍵のかかっていないドアを開け、ニールスはすぐにオーブンに火をつける。外は氷点下30度だが、部屋はすぐに暖まるだろう。

部屋は実用的な小空間だ。中央に頑丈な木製テーブルがあり、古い雑誌やぼろぼろの航海日誌、油灯が置かれている。キッチンはガスコンロの上に大鍋があり、蛇口のないシンクがある。部屋の向こう側には、木製の寝台が四つ設置され、密接に配置されている。外部の電波は届かず、まさに孤立した体験ができる。

犬ぞりの旅の終わりに
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氷の水の確保

水筒の残りを飲み干した後、シンクに水が出ないことに気付く。ニールスは近くの氷河から流れる淡水が凍結していると説明する。私たちはバケツと氷掘りツールを持ち、氷の深い青色部分を叩いて氷を割り、溶けた水を集める。外は-30度だが、氷のチップが飛び散る中での作業は汗だくになる。

グリーンランド人は言葉少なに的確に連携し、互いの意図を読んで動く。簡単な英語とジェスチャーだけで通じる。バケツを持ち帰り、ゆっくりと溶かして飲料水にする。

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食事と狩り

ムーサーの一人が夕食を準備する間、もう一人は小動物の狩りに出かける。私は氷上を散歩し、水の上を歩く感覚に胸が高鳴る。戻ると、犬たちが遠吠えしながら餌の時間を待っていた。犬はペレットを勢いよく食べ、私は小屋に戻る。

時間が経ち、光が薄れた頃、もう一人のムーサーが雪白のレウカモが捕まったと戻ってくる。レウカモは周囲に溶け込むほどカモフラージュが上手く、ニールスはそれを小屋の外のレールに掛け、イルリサットへ持ち帰ると言う。肉は鶏に似た味で、グリーンランド流に沸かす。

温かな小屋の中で、ラムのスープと氷河の水がテーブルに並び、夜の語らいが始まる。犬の遠吠えが聞こえ、私はグリーンランドにいることを実感しながら、ゆっくりと眠りにつく。

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